アジな大歓迎で100匹超え “富栄養”の海からゲストも

[ 2021年9月16日 07:17 ]

手返しのよさで正午前に“束釣り”の西木さん
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 【釣り日和】東京湾のマアジが釣れている。一年を通して狙え、ポイントも多く釣果も安定している。葛西橋・第二泉水に乗り込んだ。納竿まで“時合”が続いているような荒食いを経験した。(笠原 然朗)

 8月、コロナに感染した次男の淳(20)が言う。

 「熱が下がらず、全身が痛い。入院もできず不安で、いつ回復するのかも分からなかったのでつらかった」

 那覇市内で一人暮らし。幸いなことに後遺症もなく、大学の夏休みを利用して帰省した折、釣りに伴った。

 第二泉水の黒沢正敏船長が船を向けたのは扇島沖の20メートルダチ。指示ダナは底上2メートル。1メートル巻いてコマセをまきさらに1メートル上げると、ほどなくして元気な魚信が伝わってきた。

 幸先よし…と思ったが、なんとこの日は入れ食いが納竿まで続いた。アジに大歓迎されているようだ。

 正午前まで“束(100匹)”超えを達成したのは中野区の西木友哉さん(46)。3本バリのパーフェクトも数回あり「船長のおかけですよ」。

 新宿区内で居酒屋を経営。緊急事態宣言で現在は休業中だが、テークアウトでアジフライを販売しているのだとか。食材確保の釣りでもある。

 釣れるアジは20センチ前後が主体。東京湾の海の色は、沖縄のようにエメラルドグリーンではないが、濁りも“富栄養”の証拠。アジを連発していた淳の竿が満月に曲がっている。

 ハリをのして上がってきたのは37センチのクロダイだった。海の神からの“快気祝い”ということにしておこう。

 左舷ミヨシで釣っていたのは市川市の長島史明さん(45)。「釣具のキャスティング」の店員。「新製品のテストも兼ねての釣りです」。この日、持ち込んだのはアジ締め専用の「津本式×34 SNEKナイフ」。目の前で締め方を見せてくれたが、なかなかの優れものだった。

 クロダイや小サバも加え、親子で60匹ほど釣ったら25リットルのクーラーが満杯。東京湾はいつでもアジ日和だ。

 ◯…第二泉水の月曜日の常連、「フレッシュ日報」の竿頭でいつも名前を拝見する江東区の石井洋一郎さん(75)が竿を出していた。森下で理髪店を経営。こちらは2代目だが、家は6代続く江戸っ子。「もとはイカダ屋だったんですよ」。江戸時代から材木基地として栄えた木場の花形商売だ。理髪店の方はコロナのせいで2週間に1回来る常連が、1カ月に1回になる。「掃除をすると集める髪の毛は多いのにお客さんの数は少ないんですよ」。話すことも粋だねぇ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時。乗合料金9700円。全船女性は2割引き、中学生以下は半額。

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