【コラム】西部謙司

東京五輪へ向けて

[ 2016年8月25日 05:30 ]

母国開催の五輪で優勝を飾ったブラジル
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 リオ五輪の日本代表は1次リーグ敗退だったが、4位だった前回のロンドン五輪よりも良いチームだったと思う。攻守とも組織は良く、相手に引かれても点がとれていた。敗因は失点につながるミスが多すぎたことだ。

 3つのOA枠のうち2つをDFに使っている。前回大会でも同様だったように、日本の場合DFの層が薄いからだ。DFは連係が大事なので本来ならあまり人選を代えたくないのだが、そうも言っていられない。塩谷と藤春はA代表のDFだが、あまり国際試合の経験はない。今回は彼らにも経験を積ませようという意図があったのだろう。ただ、せっかくOA枠を使うなら経験豊富な選手のほうが良かったかもしれない(招集できればの話だが)。

 次回の東京五輪は予選がない。つまり、強化試合のほとんどは親善試合になる。対戦相手の了承が得られれば、強化の段階からOA対象の選手を組み入れての準備ができるわけだ。連係を深めながら、OAも含めての選考を進められる。ただ、アンダー世代の親善試合にA代表選手(とくに外国クラブに所属する選手)を招集するのは難しいだろう。そうなると五輪代表同士の試合ではなく、A代表の試合に五輪候補を起用するしかない。W杯ロシア大会後の2年間は、A代表と五輪代表の強化を重ね合わせていくような形になりそうだ。

 もしそうであれば、A代表と五輪代表の監督は兼任させたほうがスムーズだろう。それぞれの事情があるので、兼任がマストではないけれども1つの方法ではある。(西部謙司=スポーツライター)

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