金メダルに値する海老沼の姿勢 ハイレベルな準決勝、紙一重の差

[ 2016年8月8日 07:45 ]

3位決定戦を制し、銅メダルを決めるも笑顔のない海老沼

リオデジャネイロ五輪第3日柔道男子66キロ級

(8月7日 カリオカアリーナ)
 【金野潤の目】海老沼の準決勝は非常にハイレベルな戦いで見応えがあった。相四つの相手が徹底してきたのが、左組みの海老沼の釣り手、つまり左手を下へと下げること。密着した状態からの海老沼の投げ技を警戒したのだと思う。最後の場面は指導を嫌った海老沼がやや強引に技に入ってしまい返し技を受けることになったが、10回戦えば5勝5敗だろうという拮抗した相手。紙一重だったとしか言いようがない。

 国内選考会の内容(一本負け)などで海老沼の代表選出に意義を唱える方もいらっしゃったが、銅メダルという結果はともかく、この日の海老沼は素晴らしい柔道を見せてくれた。相手の研究による対策も練られており、相当な反復練習をしてきたことをうかがわせた。例えば釣り手の取り方ひとつを見ても、正面から、横から、スピードを変えてと変幻自在だった。練り上げられた戦術、多彩な技は海老沼のひたむきな姿勢から生まれたもの。メダルの色は彼が望むものではなかったかもしれないが、その姿勢は金メダルに値すると私は思っている。(94、97年全日本選手権者、日大男子監督、文理学部准教授)

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