“鉄の女”ホッスー 4度目五輪、世界新で初の金

[ 2016年8月8日 05:30 ]

世界新で400メートル個人メドレーを制したホッスー(AP)

リオデジャネイロ五輪第2日競泳女子400メートル個人メドレー決勝

(8月6日)
 競泳女子400メートル個人メドレー決勝で世界記録を樹立して優勝したハンガリーのカティンカ・ホッスー(27)は、電光掲示板のタイムを見てガッツポーズ。葉(ヨウ)詩(シ)文(ブン)(中国)が保持していた従来の記録を一気に2秒07も更新し「ここ7年間“私はもっと速く泳げる”と思っていたけれどこれほど速いとは…。信じられない」と驚きの声を上げていた。3番目の平泳ぎを終えた時点で実に5秒25も葉の記録を上回る驚異のハイペース。最後の自由形に入る前にすでに勝負は決着していた。

 “鉄の女”と呼ばれ続けてきた。昨年の世界選手権(ロシア)では7種目に出場。全盛期のマイケル・フェルプス(米国)を思わせるタフネスぶりがその名を引き寄せた。カナダの選手からは「ドーピングをやっている」と陰口を叩かれ訴訟にも発展。気の強さはプールの内外で注目を集めた。

 ただし5度の優勝を誇る世界選手権と違って五輪では過去3大会で4位が最高。3種目で世界記録を保持しているのに、「五輪ではなぜか楽しくなかったしプレッシャーばかり感じていた」と精彩を欠いていた。

 専任コーチは留学先の南カリフォルニア大で知り合った元競泳選手のシェーン・テュサップ氏(28)で、2人は13年に結婚。ホッスーにとってこの出会いが人生を変えた。1人ではなく、2人で泳ぎだすとそこには違う結果が待っていた。

 自分でマネジメント会社を設立して経営者となり、自動車、保険、食品といった各メーカーをスポンサーに持つビジネス・ウーマン。愛と商才に包まれた“鉄”は、最初の五輪から12年の歳月をかけ、通算8種目目で“金”に化学変化を起こした。

 ◆カティンカ・ホッスー 1989年5月3日、ハンガリー中西部ペーチュ出身の27歳。200メートルと400メートル個人メドレー、200メートル背泳ぎの3種目で世界記録を保持。15歳でアテネ五輪に出場。過去の五輪最高成績はロンドン五輪400メートル個人メドレーの4位。1メートル72、56キロ。

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