【林享の目】自分の泳ぎができた萩野 瀬戸は初めての五輪で緊張か

[ 2016年8月8日 11:36 ]

競泳・男子400個人メドレーで3位の瀬戸(左)と1位の萩野はメダルを手に笑顔

リオデジャネイロ五輪第3日・競泳男子400メートル個人メドレー決勝

(8月6日)
 自分の泳ぎができた萩野と、十分にできなかった瀬戸でメダルの色が分かれた。

 萩野は4月の日本選手権では最初のバタフライで54秒台まで上げて入ってしまい、後半で失速している。その反省を生かして、この日は55秒台で抑えた。力をためながら瀬戸に次ぐ2番手につけ、続く得意の背泳ぎでトップに立つのは予定通り。そして平泳ぎはこれまで1分11~12秒台だったが、キックの利いた、伸びのある泳ぎで1分10秒台でまとめた。苦手種目の強化に取り組んできた成果だ。余力を残していたので、後半に強いケイリシュの猛追も振り切れた。落ち着いたレース運びだった。

 瀬戸は前半のバタフライと背泳ぎで自己ベストを出した予選から1秒以上落とした。得意の平泳ぎも力強さがなかった。平泳ぎで萩野との差を詰めるプランも狂い、離されたラストの自由形は3位を守る泳ぎになった。初めての五輪決勝で緊張もあっただろう。

 コース順も萩野に味方したと思う。予選3位の萩野が第3レーン、予選2位の瀬戸が第5レーン。2人は隣同士で泳がなかった。水泳選手は速い選手の横で泳ぐと無意識に楽に泳げるもの。競り合いに強い瀬戸はもし萩野の隣だったら、違う泳ぎができたかもしれない。逆に地力のある萩野は瀬戸を意識することなく、自分のレースに集中できた。 (92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大水泳部監督)

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