男子団体まさかの4位 ミス連鎖「過信あったかも」内村、得意鉄棒で落下

[ 2016年8月8日 05:30 ]

鉄棒の演技を終え、顔をしかめながら階段を下りる内村航平

 体操男子の団体総合、個人総合、種目別の予選で、団体12年ぶりの金メダル奪回を狙う日本は、合計269・294点の4位で8日(日本時間9日)の決勝に進出した。内村航平(27=コナミスポーツ)が鉄棒で落下、白井健三(19=日体大)が床運動でラインーバーするなどミスが相次いで、目標としていた予選1位通過はならず。決勝も予選と同じあん馬から始まり、床運動で終わるローテーションとなった。中国が270・461点の1位で予選を通過した。

 五輪という舞台は「何が起きるか分からない」と表現されることが多い。予選の日本にも、それは当てはまった。予測不可能なミスが連鎖するという、悪い意味で。体操界の頂点に君臨する内村は言う。「世界選手権と同じような気持ちで臨んでも、心のどこかでやっぱり五輪というのが出てきてしまっている」。15年世界選手権では37年ぶりに団体を制したが、夢舞台は違った。

 田中、山室がミスを重ねる中、内村も5種目目の鉄棒で落下。昨年の世界選手権金メダル種目で決勝を逃した。「普段は落下しないところで落下したので悔しい。過信があったのかもしれない」。3日の本番会場練習で、バーが滑りやすいと感じたため、力をセーブしすぎたのが原因。「五輪で闘っていると再認識できた」。個人総合も2位で、ベルニャエフ(ウクライナ)に1・466点差をつけられた。

 床運動の世界王者・白井は、内村と逆のミスを犯した。「ちょっと元気すぎた。(跳馬、床運動だけの出場で)演技が少なくて、力が出過ぎてしまった」。床運動の「リ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」でラインオーバーした他、本来の正確性を欠いて15・333点と得点が伸びず。跳馬と合わせ2種目で決勝に駒を進めたが、脚力が求められる2種目を重点的に練習してきたため、左脚に筋肉痛を抱えている。

 得点は持ち越さないが、決勝も予選と同じあん馬から始まり床運動で終わるローテーション。鉄棒でラストを飾り、“栄光の架け橋”を再現することはできなくなった。「決勝ではもっと気を引き締めてやっていけるはず。そう思えるのは全員が場数を踏んでいるから」と前を向いた内村は続けた。「五輪は何が起きるか分からないので」。各種目を3人ずつが行う決勝。18の演技をミスなくつないだ時、黄金の頂が見えてくる。

 ▽体操団体決勝 8チームで行う決勝は予選の得点を持ち越さない。予選は5人のうち4人が演技して上位3人の得点の合計で競う5―4―3制だが、決勝は5人のうち3人が演技し、そのすべての得点を合計して競う5―3―3制で行われる。 

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