近藤「あんまりうれしくない」銅 東京五輪へ「4年間でひっくり返す」

[ 2016年8月8日 05:30 ]

柔道・女子48キロ級 3位決定戦でムンフバットに勝利し、銅メダルが確定、涙の近藤

リオデジャネイロ五輪柔道女子48キロ

(8月6日 カリオカアリーナ)
 柔道は男女そろって銅メダル発進となった。女子48キロ級の近藤亜美(21=三井住友海上)は、準決勝で敗れた後の3位決定戦で終了間際に有効を奪って勝利。今大会の日本第1号メダルを獲得した。

 敗者にはゆっくり涙を流す時間も与えられなかった。準決勝で敗れた近藤はすぐに3位決定戦の待機場所に招集された。敗戦のショックを立て直す時間は、男子60キロ級の準決勝2試合の間だけ。それでも泣きやまない近藤に貴重な声を掛けてくれた人物がいた。

 それは準決勝で近藤を破ったパレト(アルゼンチン)のコーチ。「メダルがあるのとないのとでは全然違う。獲りにいかなきゃいけない」。どうしても収まらなかった悔しさが、その言葉でようやく少し和らいだ。「わざわざ言いに来てくれて、違う国の人に言わせて恥ずかしい。しっかりやらなきゃなと思った」

 第1シードのムンフバット(モンゴル)との3位決定戦。終了直前に隅落としで相手をねじ倒した。主審は最初、ポイントを認めなかったが、終了の合図が鳴った後に有効に訂正した。近藤は一瞬喜び、再び涙。「本当に悔しくて」と今度こそじっくりと敗北をかみしめた。

 谷亮子らが支えてきた日本女子看板階級の次世代を担うエース。だが谷の試合映像を見たことはなく、五輪そのものすらまともに見たことはなかった。「五輪も自分にとっては一つの大会」という言葉は、強がりではなかったはず。だが肌で感じた4年に一度の戦いはやはり別物だった。

 「外国人選手の目の色の変わり方が凄かった」。準決勝では警戒していたパレトの担ぎ技に屈し「実力差がしっかり出た。わたしにはまだまだでした」と力のなさを認めた。今大会の日本選手団メダル1号。その事実も大して慰めにはならない。「あんまりうれしくない。銅メダルなんで」。小声で申し訳なさそうに言うと、首から下げたメダルにそっと視線を落とした。「もう一皮二皮むけて、4年間でひっくり返したい」。リオの悔しさは東京で晴らしてみせる。

 ◆近藤 亜美(こんどう・あみ)1995年(平7)5月9日生まれ、名古屋市出身の21歳。1歳年上の兄・孝哉さんの影響で5歳から六郷道場で柔道を始め、小3から中3までは吉田秀彦、谷本歩実らを輩出した大石道場に通う。大成中から大成高に進み、14年に三井住友海上に入社。同年に世界選手権を制し、15年は3位に入った。理想の男性は横綱・白鵬。得意は払い腰。1メートル56。

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