坂東龍汰・高橋里恩・清水尚弥トリプル主演映画 坂東の生まれ故郷、米ニューヨークで公開

[ 2024年5月23日 12:00 ]

映画「若武者」の1シーン(左から)坂東龍汰、清水尚弥、高橋里恩 (c) 2023 “若武者”New Counter Films LLC. ALL RIGHTS RESERVED
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 俳優の坂東龍汰(26)、高橋里恩(26)、清水尚弥(29)がトリプル主演する映画「若武者」(監督二ノ宮隆太郎)が25日に国内で、同28日から坂東が生まれた米ニューヨークで公開される。三者三様の鬱屈を抱え、ぶつかりながらも、必死に生きる青年を演じた若武者たちは「時代や国が変わっても共感できる。普遍的なものがある」と完成した群像劇に手応えを感じている。

 工場勤務の渉(坂東)、飲食店従業員の英治(高橋)、介護士の光則(清水)は幼なじみ。トラウマや、未来への疑問など、解消されない問題に翻弄され、その苛立ちは「死ね」「殺す」など辛らつな言葉や暴力へと変化していく。

 坂東は3人の青年を「時代に乗れていない人間たち」と分析。人に傷つきながらも、人と接することを止めない姿は「もがいて居場所を探し求めているよう」といい「僕も時代の流れに乗れているのかと言ったら、全てには乗れていないので共感できる」と自らを重ねた。

 ◆坂東は「4年に一度爆発する」 負の感情との向き合い方

 最も狂気的な人物を演じた高橋は、自身の怒りは「ノートに書き出す」と冷静だ。あふれ出た感情は120ページほどに膨らみ、アウトプットした言葉は「脚本作りに役立てている」という。自己分析を重ねながら、人として、表現者としての成長に繋がっている。 坂東はアーティストで俳優活動もしている山岸健太(30)を呼び出し「お酒を飲みながら話を聞いてもらうこと」で解決する。それでも昇華できない怒りは「4年に一度のペースで噴火する」と明かした。

 自身の感情をも俯瞰する光則を演じた清水は「自分の機嫌は自分で取れるようにすることが大事」と最年長らしい意見。

 正解がない役者業を選んだ時点で「常に欲求不満な感じがある」と意見が一致した3人は「苦しい時もあるけれど、考えることを止めたら役者じゃなくなる。分からないから面白いし、作品や役を通して知らない世界があるということを知ることはとても刺激的。これからも考えることに、魅了され続けたい」と目を輝かせた。

 世界の若武者たちが持つ痛みに寄り添えるように--。映画は6月以降、英ロンドン、カナダ・バンクーバーなど全4カ国14都市に拡大し、上映される。(西村 綾乃)

 ◆坂東龍汰(ばんどう・りょうた) 1997年5月24日、米国生まれ。2017年に俳優デビュー。放送中のテレビ東京ドラマ「
RoOT/ルート」に主演。フジテレビドラマ「366日」にも出演中。

 ◆高橋里恩(たかはし・りおん) 1997年7月5日、東京都生まれ。2016年に俳優デビュー。映画「東京リベンジャーズ」シリーズなど話題作に出演。

 ◆清水尚弥(しみず・なおや) 1995年4月6日、東京都生まれ。2007年に俳優デビュー。短編映画「竹とタケノコ」に主演。

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