北斗晶「まだ夢が叶ってないの」　レスラー時代から2度も阻まれた名門アリーナの壁

北斗晶
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　元プロレスラーでタレントの北斗晶（55）が14日、TOKYO　MX「5時に夢中！」（月～金曜後5・00）に生出演し、格闘技の聖地をめぐる悲しい思い出を語った。

　番組では、かつて大流行した「マジソンバッグ」についての記事を紹介した。昭和40年代ごろから販売を開始した手提げバッグで、側面には「MADISON　SQUARE　GARDEN」とロゴが入ったもの。当時の若者の間で大流行したが、北斗は「欲しかったけど、手に入らなかった。まだ小学生だから」と打ち明けた。

　マジソン・スクエア・ガーデン（MSG）は、米ニューヨークにあるイベント施設で、プロバスケットボールNBAや、ボクシング、プロレスなどのビッグイベントが行われる伝統のアリーナ。北斗は女子プロレスラーになって初めて、その存在を知ったという。「あそこに上がれたら一流…じゃないけどさ、いつかは上がってみたいと思ったけど、夢叶わずだった」と無念を明かした。

　北斗自身の夢は実現しなかったが、全日本女子プロレスの先輩たちがその大舞台に立ったという。JB（ジャンピング・ボム・）エンジェルスというタッグチームで、北斗はある時、先輩たちに会うためにニューヨークへ。その際、MSGでバスケットボールの試合を見るため、チケットを購入したという。

　北斗は息子たちに、MSGが憧れの場所であることを熱弁した。「長い行列の中で、私は親としていい話をしたのよ。“ママの夢だったんだ。ここに上がるのは。でも夢は叶わなかった。今、お前たちが頑張ればいろんな夢が叶うよ。だけど、今こうやってお前たちと会場の中に入ることができる。自分が試合はできなかったけど、この中に入れるから、それで満足だ”って」。そんな話をしながら、入場を待ったという。

　ところが、ここでまさかのトラブルが。「もうすぐ入るって時に、チケットを見せたら、引っかかったのよ。ダフ屋が同じ席を他で売っちゃってて、私たち入れなかったの。客としても入れなかったの！」。レスラーとしても、客としても立ちはだかった聖地の壁。「まだ夢が叶ってないの」と嘆く北斗に、作家の岩下尚史氏は「“星”がないんだよ。努力だけなの」といじりを加えていた。