東映・手塚治社長が死去、62歳 多田憲之会長が社長兼務と発表 「スケバン刑事」など手掛ける

[ 2023年2月14日 16:12 ]

東映の手塚治社長
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 東映株式会社は14日、代表取締役社長の手塚治(てづか・おさむ)氏が死去したことを発表した。62歳だった。通夜・告別式は近親者による密葬で執り行われ、後日、お別れの会を執り行う予定。手塚氏が亡くなったため、代表取締役会長の多田憲之氏が社長を兼務することが発表された。

 公式サイトで「代表取締役社長の逝去および異動に関するお知らせ(訃報)」と題し、「当社代表取締役社長手塚治は、満62歳にて逝去したため、この度、代表取締役を退任いたしました。ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせを申し上げます」と発表した。

 手塚氏は年始のあいさつで「2022年、映画館への入場制限緩和がなされると、映画館へ足を運びスクリーンで鑑賞するお客様が増え、当社は2022年、創業以来の興行収入を記録しています。映画の魅力は、大きなスクリーンや高音質の設備の中で、他の観客と共に作品に没入する楽しさであり、それはいつの時代も変わらず求められていることなのだと思います」と述べ、「東映は創立70年という大きな節目を迎えました。先人の『つくる情熱』のDNAを引き継ぎながらも、71年目以降、さらに大きく自らが変化して、世界にエンターテインメントの素晴らしさを伝える挑戦をしてまいります」と意気込みを示していた。

 1960年(昭35)3月1日生まれ、千葉県出身。1983年に東映に入社し、「スケバン刑事」シリーズの担当を皮切りに、フジテレビの若者向けドラマを数多く担当。「味いちもんめ」、「京都迷宮案内」、「科捜研の女」など多くのヒットシリーズを手掛けた。2012年に取締役、16年委常務取締役、20年に代表取締役社長に就任。21年6月に病気療養をする必要が生じたと同社が発表。入院せず、必要に応じて通院治療をしながら、社長としての業務を続けていくとしていた。
 

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2023年2月14日のニュース