松竹新喜劇代表・渋谷天外と大衆演劇のプリンス・恋川純がタッグ!自主公演に天外「採算度外視で挑戦」

[ 2023年2月14日 15:21 ]

大衆演劇と松竹新喜劇の初タッグに意気込む渋谷天外(右)と恋川純
Photo By スポニチ

 松竹新喜劇代表の渋谷天外(68)と、大衆演劇のプリンス・恋川純(31)が初タッグを組む自主公演「丘の一本杉」(2月23~25日、神戸三宮シアター・エートー)の稽古が14日、大阪市内でスタートした。

 天外にとっては自主公演そのものが初めてで「満席になっても赤字やねん。僕もノーギャラ。採算度外視やけど、この異種格闘技の化学反応が楽しみで、挑戦せなアカンと思ってね」と熱く語った。

 「丘の…」は松竹新喜劇の前身、戦前にあった松竹家庭劇時代から上演された名作で、浪花千栄子をモデルにしたNHKの朝ドラ「おちょやん」(20年後期)にも登場した。頑固な職人の父親(天外)と息子(恋川)の反発、交流を描く。

 恋川は父が旗揚げした「桐龍座 恋川劇団」を10年ほど前から率いる若き座長。2人は2017年に外部の舞台で共演して意気投合し、年の離れた“飲み友達”になった。その席上で今回の自主公演も決定したという。

 ただ、実際に稽古を始めると意外な苦労も。天外は「新喜劇は台本がある。一方の大衆演劇メンバーは普段、脚本なしの“口立て”で進める。芝居の作り方もセリフの調子も全然違うから大変やけど、それはそれでおもしろい」と笑った。

 一昨年、新型コロナウイルスに感染し体力低下、集中力低下などいまだに後遺症を感じるという天外。「私も来年で70歳。もう一回、プライドもなくしてイチからやってみたい」と力を込めた。

 公演は2部のトークコーナーで、喜劇のルーツとも言うべき即興芝居の「俄(にわか)」にも挑戦。恋川の舞踊と3部構成で上演される。

続きを表示

2023年2月14日のニュース