テレ朝・篠塚社長、玉川氏発言で謝罪「番組、会社の信用を傷つけた」 電通にも謝罪…本人は「深く反省」

[ 2022年10月4日 15:05 ]

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 テレビ朝日は4日、「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)でコメンテーターを務める玉川徹氏に、同日付で謹慎処分(出勤停止10日間)を下したと発表した。玉川氏は9月28日の同番組に出演した際、菅義偉前首相が同27日の安倍晋三元首相の国葬で読んだ弔辞について「電通が入ってますからね」などと発言。翌日の番組で事実誤認と認めて謝罪していた。

 篠塚浩社長はこの日の定例会見で、「事実に基づかない発言を行い、番組および会社の信用を傷つけ損害を与えたことによる処分。誠に遺憾と思う。再発防止にむけて徹底する。あらためてお詫び申し上げます」と謝罪。玉川氏の発言は「放送中は会議中で見ていなかった」そうで、「事態を受けて、すぐに事実確認を指示した」という。

 玉川氏は9月28日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、菅前首相の弔辞について「これこそが国葬の政治的意図」と指摘。「僕は演出側の人間としてテレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」と広告代理店が関与しているとした。しかし、翌日の番組で「この発言は事実ではありませんでした。さらに、電通は全く関わっていないということが分かりました」と事実誤認を認め、謝罪していた。

 同社長は「電通の関与ということが、まったく事実に基づかない。事実誤認の発言をした」と改めて“事実誤認”を強調。電通に対しては「謝罪をいたしました」という。

 玉川氏については謹慎期間を終えた後、番組に復帰する予定だとし、「国葬に向けて様々な情報をチェックをするなか、誤解をしてしまった。本人は深く反省している」と同社長。「会社の規定に従って10日間の処分が決定した。番組も本人も深く反省して、指導を徹底して二度と起こらないようにする」とコメントした。

 同局は、報道局情報番組センター長、報道局情報番組センターCP(「羽鳥慎一モーニングショー」担当)についてはけん責処分としたと発表している。

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2022年10月4日のニュース