北朝鮮ミサイルで拡散された「雨雲レーダーに切れ目」は“デマ” 映画「天気の子」監修専門家が注意喚起

[ 2022年10月4日 11:17 ]

荒木健太郎氏ツイッター(@arakencloud)から

 大ヒットアニメ映画「天気の子」(監督新海誠)の気象監修などで知られる気象庁気象研究所主任研究官の荒木健太郎氏が4日、自身のツイッターを更新。北朝鮮からミサイルが発射されたことを受けて拡散される“デマ情報”への注意を呼びかけた。

 北朝鮮は4日午前7時22分ごろ(日本時間同)、北部から東に向けて弾道ミサイル1発を発射した。日本政府によると、ミサイルは青森県付近の上空を通過。約20分間で約4600キロ飛行し、日本列島の東の太平洋に落下した。

 速報が報じられたあと、ネット上では北海道にかかる雨雲レーダに切れ目のような空白地帯ができていることから「ミサイルの跡」「弾道が見える」などと話題になった。これについて荒木氏は「雨雲レーダーで北海道に空白帯が見られるのは、レーダーの電波が山で遮られているためです」と説明。「ミサイルによるものではありません。誤情報にお気をつけください」とした。続けて「災害時・緊急時はデマにお気をつけください。誤った情報を拡散しないようにしましょう」と注意喚起した。

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2022年10月4日のニュース