こんまり「片付けノイローゼで失神」した過去 捨てまくった先にひらめいた「ときめき」

[ 2022年10月4日 12:47 ]

片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん
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 片付けコンサルタントとして米国で大活躍中の近藤麻理恵さん(37)とお笑いコンビ「ハリセンボン」近藤春菜(39)が3日放送のNHKEテレ「スイッチインタビュー」(後10・50)で対談。これまでの道のりを語った。

 中学、高校時代、家では「片付け禁止令」が出るほど、捨てることへの執着が募っていたという近藤さん。「捨てることをしても、心がスッキリしない時期があって。これは古い、これは捨てられるんじゃないかとか捨てる理由を探そうとするクセがついてしまって。高校2年の時、片付けノイローゼで失神してしまったことがあるんです」と明かした。

 「今日は捨てる物あるかなって、部屋を開けた時、部屋にあるもの全部見たくない、嫌いってなっちゃって。もう片付けしたくないと思った瞬間、ぷつっと何かが切れちゃって。そこから誰にも気づかれないまま、2時間くらいしてパっと目が覚めた時、急にひらめいて。今までの片づけ方法は間違ってたのかもと。部屋を見た時、全部私が残してるってことは大切なものだよねと。片付けって捨てるものを探すことではなく、大好きなもの、持っていて幸せになる物を探す作業なんじゃない?と。持っていてときめくものを選ぶことが片付けなんだと」と、捨てまくった先に別次元の視点に気が付いた。

 大学入学後も片付けへの情熱はおさまることなく、「一人暮らしの子に“ちょっと片付けさせてもらっていいかな?”って。声をかけるようになって。そのうち、“こんまりちゃんが遊びにくると家がキレイになるらしいよ”って噂が広まって。そこから、今度は知らない方からお金を払うから片付けしてほしいと連絡をいただくようになって。紹介で片付けを仕事にするようになったんです」と片付けコンサルタントへの第一歩を踏み出した。

 「これが本業になると思わず、人材派遣会社の営業をしていたんです」と会社員時代を過ごす中でも「会社の中で、いつの間にか片付けのアドバイスをするようになって、就業前の片づけレッスンとかやるようになっていったり。それでランチをおごってもらうとか。営業先の社長さんのデスクがものすごく散らかっていたことがあって、社長にデスクの片づけしませんか?って。一緒に片付けしたり」と、片付けで人とのつながりが生まれていった。

 「こんなに片付けって求められてるんだって思った時に、私がやるべきなのはこっちなのかもしれないとピンと来て、会社を辞めて片付けコンサルタント一本で独立したんです」と決意して退職。「会社を辞めた後は、お客様のコンサルタントをしながら、空いた時間は起業の勉強をしたり、セミナーに通ったり」と自己研鑽に費やした。

 著作がきっかけで渡米した際、「アメリカって片付け必要なのかなって。家が大きいから。誰も困ってないんじゃないかなって思ってたんですけど、現地に行ってみたら、みんな日本の方と全く同じ悩みを持っていた。これは求められてるんだと思ってるうちに、取材とかテレビ出演がたくさん舞い込んで、そのうち日米半々になったんですね。子供が生まれたばかりだったので日本に預けっぱなしにしてしまって一緒にいる時間がとれなかったので、これは家族全員で引っ越しちゃおうって」と本格的に活動拠点を米国に移した。

 「片付けっていうのは時代にとって必要だったんだと思う。その中でたまたま私が片付けというお役目をいただいたので、その役割をやっている感じなんです」と謙そんしながらも、Netflix「KonMari~人生がときめく片づけの魔法~」ではアメリカの各家庭を訪れ、一緒に片付け。片付けのプロとして一躍全米に名をとどろかせ、大成功を収めた。

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2022年10月4日のニュース