仲間由紀恵「もう会えないのはとても哀しい」ドラマ「ごくせん」プロデューサー加藤正俊さん追悼

[ 2022年8月3日 21:23 ]

仲間由紀恵

 人気ドラマ「ごくせん」シリーズを手がけた日本テレビのドラマプロデューサー、加藤正俊(かとう・まさとし)さんが2日午後8時24分、膠芽腫のため死去した。54歳。北海道出身。葬儀は家族葬で行う予定。「ごくせん」で主演の「ヤンクミ」こと山口久美子を演じた仲間由紀恵(42)が「もう会えないのはとても哀しい」と追悼コメントを寄せた。

 仲間は「加藤さんのご逝去の報に接し、信じられない思いです。様々な作品で、加藤プロデューサーには大変お世話になり、特に『ごくせん』は、加藤さんに幾度となくアドバイスを貰ったり、どんな小さな相談でも聞いて頂いたりして、一緒に作り上げてきた自信作です」と振り返った。

 「最近でも、ごくせん観ましたと声をかけてもらうほど、世代を超えて沢山の方々に観て頂いている作品です。加藤さんの『ごくせん』は、まだまだたくさんの方々を楽しませています。本当に素敵な作品を、ありがとうございました」と感謝を記した。

 「スタッフやキャストから本当に愛されていた加藤さん、作品に惜しみなく情熱を注ぎ、真摯に向き合ってくれた加藤さん…。もう会えないのはとても哀しいです」としのび「加藤さんが見せてくれた、作品への情熱を絶やすことなく、これからも精進いたします。心からご冥福をお祈りいたします」と結んだ。

 加藤さんは92年に共同テレビに入社。フジテレビのドラマ「お水の花道」「らせん」「ブランド」などをプロデュース。その後、2001年に日本テレビに入社。翌02年に手がけた学園ドラマ「ごくせん」が大ヒット。主演の仲間が演じた熱血教師のヤンクミが、不良揃いの高校で奮闘する物語。高い人気を博し、05年に第2シリーズ、08年には第3シリーズが放送された。09年には映画化もされ、34億円の興行収入を記録した。

 若手俳優の登竜門的作品となり、ごくせんを機に人気俳優へと成長した人も多数。第1シリーズで松本潤(38)、小栗旬(39)、第2シリーズでは亀梨和也(36)、赤西仁(38)、第3シリーズでは高木雄也(32)、三浦春馬さんらが出演。それぞれが役者として羽ばたいていった。

 加藤さんは日テレでほかにも「バンビ~ノ!」「働きマン」「花咲舞が黙ってない」などの作品をプロデュース。近年は多くのドラマでチーフプロデューサーを務めていた。

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2022年8月3日のニュース