若狭勝弁護士 尾身会長のコロナ全数把握見直し提言に「ある意味、法律違反の可能性もあるんですが」

[ 2022年8月3日 09:17 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が3日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長ら専門家有志が2日、感染者の全数報告の変更や、一般の診療所でも感染者を治療できる体制づくりなど、早急に対策の見直しに着手する必要があるとの提言を発表したことに言及した。

 政府は流行「第7波」が落ち着いてからの見直し着手を検討しているが、有志らは放っておくと医療の逼迫がさらに深刻化するとして、自主的に発表した。尾身氏は会見で「感染が収まってからやるというのは、今の状況にはふさわしくない」「全数把握ではなく、入院患者や重症化が懸念される人に絞って情報把握する仕組みの構築が必要」などと述べた。

 MCの谷原章介が「全数把握の見直しをしようという尾身会長の発言、どう思われます?」と聞かれた若狭氏は「私は非常にいいことって言うか、賛成なんですけど、とにもかくにもここ数日の医療関係者のいろいろな声が報道されていますけれど、皆さん方、使命感があるので抑え気味だと思うんですけど、本当に医療現場はわれわれの想像を絶するような状況だと思う」と指摘。

 そして「その意味でもこの全数把握というのが負担であれば、それを直ちに解除するような形、これはある意味、2類、5類の関係で法律違反の可能性もあるんですが、でも法律違反というのは形だけじゃないんですよね。形式的に考えるのではなくて、実質的に今何が求められているのかということを大所高所からやるのが法律の精神、スピリットにつながると思うので、このへんは即刻やるべきだと思います」と自身の考えを述べた。

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2022年8月3日のニュース