紀藤正樹弁護士 安倍晋三元首相の銃撃事件受け「政治とヒト」について「法的な検討を」

[ 2022年7月18日 17:16 ]

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内情に詳しい紀藤正樹弁護士が18日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後3・55)にリモート出演。安倍晋三元首相(享年67)が8日に奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件を受け、「政治とヒト」について指摘した。

 今回の事件で殺人容疑で送検された無職の山上徹也容疑者(41)は、母親が旧統一教会に入会後、約1億円を献金し家庭が崩壊したことから旧統一教会に強い恨みを抱いていた。そして、安倍元首相が同教会の関連団体にビデオメッセージを送っていたことから、「つながりがある」と怒りの矛先を向け、殺害したとされる。

 紀藤弁護士は「これまで『政治とカネ』というお金の観点については、様々な規制がなされてきた。ところが『政治とヒト』ということに関しては、ヒト(人)はカネ(金)に変わるわけですよ」と指摘した。

 「動員は本来なら雇ってお金を払うべき対象だし、ボランティアといっても簡単に集まるわけじゃないんですよね。100人単位でボランティアが集まる、動員をかけるとはどういうことなのかというのも含めて、統一教会の問題を離れても『政治とヒト』の問題はこれから、法的な検討を続けていく必要があるのかなと思います。そこが曖昧になっていたことが、今回の問題の一端にはあると思います」と私見を述べた。

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2022年7月18日のニュース