「ちむどんどん」洞窟に優子の姿 沖縄出身・津嘉山正種が嘉手刈老人役「無心に、懸命に、いや真摯に」

[ 2022年7月18日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」。嘉手刈(かでかる)源次(津嘉山正種)(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は18日、第71話が放送され、沖縄県出身のベテラン俳優・津嘉山正種(78)演じる嘉手刈(かでかる)老人が初登場した。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 津嘉山の朝ドラ出演は12年前期「梅ちゃん先生」以来、10年ぶり。今回演じる嘉手刈源次は沖縄戦の遺骨や遺品を収集し、家族の元に返す活動を長年行っている。第71話、和彦(宮沢氷魚)が沖縄本島南部の洞窟を訪れたものの、嘉手刈は「帰ってちょうだい。マスコミは好かん」と取材を拒んだ。そして、和彦はそこに優子(仲間由紀恵)の姿を見つけた。

 津嘉山は「明るい声調の冒頭の絵…。白い波頭を立てて打ち寄せる海に向かって、走り去る主人公。彼方に見えるのは、真っ青な水平線…。南国、沖縄…。しかし、80年近い昔、その水平線が見えないほど、海を埋め尽くしていた軍艦の群れ…。そして、あの戦争。思い起こされる歴史は重く暗い。繰り広げられるドラマの裏には、その歴史があることを、避けて通るわけにはいかない。垣間見えるその歴史を感じさせる…そして、今、現代に通じさせる…役。無心に…が、懸命に演じたい。いや、真摯に務めたい…と思いました」とコメントした。

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