タモリ“無言”がメッセージだった? 「タモステ」の“聞く姿勢”に称賛の声 東国原英夫「沈黙が雄弁に」

[ 2022年3月19日 17:17 ]

タモリ
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 18日に生放送されたテレビ朝日「タモリステーション」(後8・00)で、司会のタレント・タモリ(76)が番組中で1時間以上も無言を貫き、ネット上で話題となっている。

 番組はタモリ司会の大型特番の第2弾で、ロシアのウクライナ侵攻を受けて急きょ生放送。「~欧州とロシアの狭間で ウクライナ戦争の真実~」と題し、キエフ、ポーランド、ワシントン、北京との中継を結び、さまざまな視点からウクライナ情勢を読み解く試みが行われた。

 タモリは番組冒頭で「こんばんは。『タモリステーション』、タモリです」と第一声。進行役のテレビ朝日・大下容子アナウンサーが「きょうは『タモリステーション』という場をお借りして、緊迫するウクライナ情勢について緊急生放送でお送りします。本来『タモリステーション』、別のラインナップも用意されていたと思いますが、今夜はウクライナ情勢ということで2時間さまざまな角度で考えていきますので、タモリさん、番組をご覧いただいて、お話を伺えればと思います」と番組について説明すると、タモリは「どうぞどうぞ。よろしくお願いします」と頭を下げた。

 この後、タモリが話したのは、ポーランド東部メディカからの中継で登場した同局「報道ステーション」メーンキャスターの大越健介氏に「危険なこともあると思いますけれども、どうぞ、気をつけて取材してください」と返した場面のみ。ようやく番組のラストで大下アナからコメントを求められ、「こうしている間も大勢の人がウクライナで亡くなっている、というより殺されているわけですから…いろいろありますけど、一日も早く平和な日がウクライナに来ることを祈るだけですね」と平和を願う言葉で番組を締めくくった。

 番組では、大越氏のリポートでウクライナから避難した人々の現実を伝えたほか、東大先端研専任講師・小泉悠氏と防衛省防衛研究所・兵頭慎治氏の専門家2人がロシア・ウクライナ問題をじっくり解説。番組終了後、ネットでは「タモリの無駄遣い」「タモリさんの声が聞きたかった」との声が挙がる一方で、昨今の情報番組で“詳しくない”コメンテーターがウクライナ情勢を語ることに違和感を覚える声もある中、タモリの“聞く姿勢”を高く評価するコメントも多く見られた。

 元衆院議員でタレントの東国原英夫は自身のツイッターで番組に触れ、「昨夜のテレ朝『タモリステーション』、驚いた。タモリさんが何も喋らない。2時間生OAで、確か3カ所程で一言二言。ハシビロコウの様に動かず、ある意味遺影の様だった」と驚きとともにコメント。そして「しかし、その存在感は半端無く、『沈黙』が逆に『雄弁』を物語っていた。昔、TVタックルに覆面で出た立川談志師匠を彷彿させた」とタモリの“メッセージ”をくみ取っていた。

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2022年3月19日のニュース