宝塚・雪組「夢介千両みやげ」が開幕 彩風咲奈が股旅ものに挑戦「身の引き締まる思い」

[ 2022年3月19日 16:37 ]

 宝塚歌劇団雪組トップスター・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が“股旅もの”に挑戦する「夢介千両みやげ」が19日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 「桃太郎侍」などで知られる山手樹一郎氏の同名小説を、宝塚らしく仕立てた痛快娯楽時代劇。気は優しくて力持ち、おまけに大金持ちのお人よしという宝塚のトップが演じるには異例のヒーロー像だが、彩風の軟らかい雰囲気が大舞台で映えた。

 一転、ショーの「Sensational!」では得意のダンスで客席を魅了。宙組から加入した男役スター・和希そら(かずき・そら)も“雪組デビュー”を果たし、彩風との圧巻の掛け合いダンスを披露した。また、同公演で退団する男役スター綾凰華(あや・おうか)も“サヨナラ感”たっぷりに見せ場を作るなど、ファンの胸を打った。

 彩風は「芝居は“日本物の雪組”と言って頂いている伝統を崩してはいけない、と身の引き締まる思いですし、ショーは見たこともない(スターの)組み合わせとか発見があると思うので、そこを楽しんで頂けたら」などとコメント。

 前日行われた公開げいこのカーテンコールでも「ここまで来られてとても幸せです。元気に最後まで駆け抜けたいと思います」などとあいさつし、コロナ禍での“舞台完走”を誓った。公演は4月18日まで。東京宝塚劇場では5月7日~6月12日。

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2022年3月19日のニュース