米俳優のウィリアム・ハートさん死去、71歳「蜘蛛女のキス」でアカデミー賞主演男優賞

[ 2022年3月15日 05:30 ]

ウィリアム・ハート氏=2016年4月、米ロサンゼルス(ロイター)

 映画「蜘蛛女のキス」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した米俳優のウィリアム・ハートさんが13日、米ポートランドの自宅で死去した。71歳。米ワシントン生まれ。複数の米メディアが伝えた。

 死因は明らかになっておらず、息子のウィルさんは「偉大な父ウィリアム・ハートを失い家族は悲しみに暮れています。彼は家族にみとられ、安らかな眠りにつきました」と声明を発表。ハートさんは、2018年に末期の前立腺がんであることを公表したがその後も仕事を続けていた。

 ニューヨークの名門ジュリアード音楽院で演劇を学び、舞台での活動を経て79年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」で映画界に進出。81年「白いドレスの女」などで頭角を現し、同性愛者を演じた「蜘蛛女のキス」ではアカデミー賞のほかカンヌ映画祭の最優秀男優賞も受賞した。86年「愛は静けさの中に」、87年「ブロードキャスト・ニュース」でも、主演男優賞にノミネート。05年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」では10分足らずの出演ながら助演男優賞候補となるなど演技派として鳴らした。 08年「インクレディブル・ハルク」以降、「アベンジャーズ」シリーズなどのマーベル作品にヒーローに否定的な米国務長官役で出演していた。

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2022年3月15日のニュース