「鑑定団」2週連続の大発見?番組P「筆を進める姿が目に浮かんだ」井上ひさし氏の未発表戯曲162枚

[ 2022年3月15日 07:00 ]

15日放送の「開運!なんでも鑑定団」に井上ひさし氏の「未発表戯曲原稿」が登場(C)テレビ東京
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 15日放送のテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」(火曜後8・54)に、劇作家・井上ひさし氏の未発表戯曲が登場する。A4サイズの原稿用紙162枚に及ぶ秘蔵原稿で、タイトルは「うま」。本物ならば、日本演劇界の超ド級お宝となる。前回8日に登場した「千利休の書簡」は鑑定額1200万円。2週連続の大発見となるか?

 井上氏は放送作家としてNHK「ひょっこりひょうたん島」(1964~69年)などを手掛けた後、「藪原検校」「天保十二年のシェイクスピア」「雨」「頭痛肩こり樋口一葉」「父と暮せば」など数々の名作戯曲を執筆。83年、劇団こまつ座を旗揚げ。昨年8~9月には、演出家・蜷川幸雄氏七回忌追悼公演として「ムサシ」が再演された。

 お宝は、表紙に「井上廈」と本名入り。第5景まである。1560年代の戦国時代を舞台に、主人公が金持ちから金をかすめ取っていくというストーリー。

 原稿を目にした司会の今田耕司は「めちゃくちゃ几帳面(きちょうめん)な字ですよ!作家の方って、本人しか読めない字を想像するじゃないですか。これ、読み物として、すぐ読める!」と読みやすい手書きの文字に感激。ラストは「普通だったら、考えられないじゃないですか」(依頼人)という衝撃的な展開。結末が紹介されると、今田も「ハハァー」と驚きを隠さない。

 依頼人は、20代の頃から全国の中学校や高校を巡回公演する劇団に所属していた女性。中身を読んだ依頼人が「グイグイ引き込まれていきましたね」と語る今回のお宝は、同じ劇団で出会い、俳優だった夫が四十数年前、ある演出家から譲り受けたという。果たして鑑定結果は?

 ▼テレビ東京・水野亮太プロデューサー 今回鑑定するお宝は、あの大人気人形劇「ひょっこりひょうたん島」の脚本も担当された、日本を代表する劇作家・井上ひさしさんの「未発表戯曲原稿」です。手書きの原稿には書き直した跡も見て取れ、読みやすくユーモラスにも見える字体から、「笑い」を愛した井上ひさしさんが筆を進める姿が私の目には浮かびました!依頼人の方も「これが世に出たら、うれしい」とおっしゃっていましたが、本物であれば日本の演劇界、いや日本文化にとっても、大変貴重なお宝だと思います。この「スゴいお宝」の鑑定結果、ぜひ、番組でお確かめください。

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