藤井貴彦アナ ロシア国内の情報統制で思い吐露「自由をずっと謳歌して守らなければ」

[ 2022年3月15日 19:42 ]

日本テレビの藤井貴彦アナウンサー
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 日本テレビの藤井貴彦アナウンサー(50)が15日、キャスターを務める同局系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、ロシアで行われている情報統制について私見を語った。

 ロシア国内ではウクライナへの軍事侵攻後、独立系のテレビ局が放送停止に追い込まれるなど、批判的な報道に対する締め付けを強化。ロシア軍への虚偽の情報を意図的に広めた個人や団体を、最大で禁錮15年に科す法律を制定した。国内の報道では、軍事侵攻を「軍事作戦」と表現。「親ロシア派の地域でウクライナによるクラスター爆弾で民間人20人が死亡」などと、証拠を示さないまま報じている。

 大本営発表のみが流されるロシア国内の状況に、藤井アナは「1つの攻撃を両サイドの側面からとらえると、まったく違う意味になるんだと、見比べるとよく分かります。伝えられた情報が正しいのかどうかを選択して、比較することができるのは、本当に自由な世界だと思う。それを統制されているのが今のロシアの世界なんじゃないかと思います」と話した。

 そんな中、自由な情報発信ができる日本について「私たち日本にいる一人一人は、この自由が当たり前で、気づきにくいんですけど、この自由をずっと謳歌して、守らなければならない」とコメント。さらに「この大切さを感じにくいにですけど、こういう世の中だからこそ、私たちはこういう世界に生きていられる幸せを感じる必要があるし、戦争が起きている国々のことをずっと関心を持って見続けて、大きなことをできるわけじゃないけど、平和を求めていく行動、言論、行動、言論…を繰り返していきたいと思います」と決意を示した。一方で、「じゃあ何ができるのかと考えると、自分が何もできなくて本当につらいですね」と忸怩(じくじ)たる思いも口にした。

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2022年3月15日のニュース