二宮和也 役作り入念 シベリア抑留描く映画で主演「ただただ帰ることを思って、行ってきます」

[ 2021年10月18日 05:00 ]

映画「収容所(ラーゲリ)から来た遺書(仮)」で主演を務める二宮和也
Photo By 提供写真

 嵐の二宮和也(38)が来年公開となる映画「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(仮)で主演を務める。第2次世界大戦後のシベリア強制収容所が舞台。2006年公開の映画「硫黄島からの手紙」で国内外にその演技力を示した二宮が、戦争を題材にした作品に再び挑む。

 原作は優れたノンフィクション作品に贈られる「大宅壮一ノンフィクション賞」を90年に受賞した辺見じゅんさんの同名小説。二宮は過酷な状況下でも生きることへの希望を強く唱え、仲間たちを励まし続けた実在の人物・山本幡男さんを演じる。

 撮影は今月下旬から行われる予定で、すでに役作りを入念に行っている。原作を何度も読み込み、眼鏡などの小道具や衣装を決める際には、より本人に近づけようと試行錯誤を繰り返した。二宮は山本さんの思いを継ぎ「ただただ帰ることを思って、行ってきます」と一言で決意を語っている。

 監督を務めるのは二宮と初タッグとなる瀬々敬久氏。映画「64―ロクヨン―」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などでメガホンを取ったヒューマンドラマの名手だ。脚本は「永遠の0」の林民夫氏、企画プロデュースは平野隆氏が担当する。

 3人が手掛けた映画「糸」は22億7000万円の大ヒットを記録した。強力製作陣の再結集で、今作でも人々の心を揺さぶる感動大作が生まれそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月18日のニュース