松田聖子「今の私がある」亡き恩人との思い出に涙 遺作と知らず収録も「もしやと…胸がいっぱいに」

[ 2021年10月18日 11:30 ]

松田聖子
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 歌手の松田聖子(59)が17日放送のテレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」(日曜後11・00)に出演。1997年に46歳で死去した編曲家の大村雅朗さんについて語り、涙した。

 松田聖子のヒット曲の数々を手がけた作詞家・松本隆氏(72)のコメントがVTRで紹介され、「大村君の功績は大きい。音がオシャレで洗練されていた。聖子さんの作品はリリースのたびに作曲家が変わるんだけど、大村君がアレンジすれば大丈夫という絶大な信頼感があった。聖子さんもきっとそうだったんじゃないかな。3人の相性は抜群だったと思う。だから何年も一緒にやれたんだ」。

 「SWEET MEMORIES」「セイシェルの夕陽」の作曲も手掛けた大村さんは、アレンジャーとしてだけでなく作曲家としての才能も発揮。これを聞いた松田は「泣けちゃう」と声を詰まらせた。

 松田は「松本先生は偉大な先生。大村さんは私とも年が近くて、もう少しカジュアルな感じで」と回想。

 当時はテレビの生番組も多く、レコーディングは夜中から始まることが多かったという。「疲れている時があったりして、うまくいかない時もやっぱりあって。スタッフさんに『セイシェルの夕陽』歌った時に『全然セイシェルの海になってない』って言われて、悲しかったりして。そうすると、大村さんが『風にあたりにいかない?』とか『お腹すいてない?』って言ってくださって、すごくうれしかったし。いっぱい助けていただいた」と目を潤ませた。

 さらに「松本先生は魔法使いみたいな存在。疲れて行っても、先生が魔法をかけてくださると元気になって歌えるみたいな。そして大村さんには、本当に良くしていただいた。だから今の私があるんですよ」と亡き恩人に思いを馳せた。

 大村さんの遺作となった「櫻の園」は、松田に配慮し遺作と伏せられてレコーディングが行われたという。「全然知らなかったんですよ。どなたも言ってくださらなくて。歌い始めて、なんかこのメロディー…?って思って、歌詞を読んでいた時に、もしやと。『これもしかしたら、大村さんの?』って聞いたら、そうだって言われて。そしたら胸がいっぱいになってしまって。特別な思いで歌わせていただきました」と振り返った。

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2021年10月18日のニュース