吉村大阪府知事 3度目の緊急事態宣言なら「街の人出止めるなどしないと意味ない」

[ 2021年4月16日 21:38 ]

 大阪府の吉村洋文知事は16日、テレビ大阪の報道情報番組「やさしいニュース」に出演。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が大阪府などの病床逼迫を受けた緊急事態宣言発出の必要性について「来週以降に最終的に判断すべき」と話したことについて言及した。

 尾身氏は同日の衆院厚生労働委員会で「来週になればまん延防止等重点措置の効果がはっきりする。来週以降、最終的に判断すべきだ」と発言。大阪府では外出者が減って感染者の増加ペースが緩やかになっていると分析し、5日から始まった重点措置の効果を見極めるべきだとの考えを示していた。

 府はこの日、前日を1人上回って最多を4日連続で更新する1209人が府内で新たにコロナに感染したと発表したが、吉村氏は感染の山を越えたのかまだ増加が続くかの見極め時期に関しては、尾身氏の考え方と同じであるとした。ただ、重点阻止については「中身は前回の緊急事態宣言とほぼ同じもの」だとし、「これで不十分であれば(3度目の)緊急事態宣言はやるべきだと思うが、大事なのは中身。前と同じ事をやっては意味がない」と強調。「やるなら、より厳しいもの、より強い感染対策となるものでなければならない」とした。

 もしも、さらに厳しいものとするなら「(経済的な損失など)それには大きな副作用も伴う」と府民に更なる痛手を強いることになるとも指摘。その上で「最終的には国の判断になるが(更に厳しい)休業要請であったり、街の人出をできるだけ止めるとかでないと意味がないと思っている」と悲壮な表情で訴えた。

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2021年4月16日のニュース