ペナルティ・ヒデ ワッキーからがん知らされ涙「数分間、2人で無言。すすり泣く音だけでした」

[ 2021年2月18日 12:39 ]

ペナルティのヒデ
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 お笑いコンビ「ペナルティ」のヒデ(49)が18日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)にVTR出演し、中咽頭がんから復帰した相方・ワッキー(48)への思いを語った。

 ワッキーは昨年4月、中咽頭がんと診断され、活動を休止した。6月から2カ月入院、その後は生活を経て療養生活へ。今月に入って約10カ月ぶりに仕事を再開したばかりだった。

 コンビのYouTubeチャンネルでは、会議中のヒデの元にワッキーが10カ月ぶりに姿を見せるというサプライズ動画を投稿。「お待たせ」とつぶやきながら登場したワッキーに、驚きながら涙が止まらないヒデ、それにもらい泣きするワッキーという感動の場面に、大きな反響が寄せられた。ヒデは再会の瞬間を、「相方は絶対泣くな、と思ったら、僕の方でしたね」と苦笑いで振り返った。

 普段は電話で連絡を取り合わない2人だったが、がん公表の1カ月ほど前にワッキーから突然、電話があったことに嫌な予感を覚えたという。「その瞬間、嫌なことだけがグルグル勝手な想像をしてしまった」。悪い予感は的中。「想定をはるかに超えるショッキングな告白、お知らせだった。ビックリしました」と語り、「気の利いたことも一切言ってあげることができなかった。数分間、2人で無言でしたね。恥ずかしいですけど、すすり泣く音だけでしたね」と明かした。

 コロナ禍でもあり、ワッキーの闘病中は1度も会わなかった。「自宅の前までは行ってるんですけど、実際顔を見ることができず、家族以外は会えない」。もどかしさを抱えながら、ただ無事を祈るばかりだった。

 ワッキーは病状を「中咽頭がんのステージ1」と公表していたものの、早期発見ではなく、首の2カ所に転移していた。当初の復帰予定は「遅くても10月」だったが、ヒデによると「1カ月延び、年末に合わせて、いや大みそかに、年明けにって…なって、結局2月になってしまった」という。そんな中、ヒデは個人でYouTubeの動画配信を始めるなど、新たな挑戦をしながら復帰を待った。「看板娘ならぬ“看板おっさん”がいない中、切り盛りしていかなきゃ」という一心だったという。

 コンビを組んで27年。山あり谷ありの芸人人生をともに乗り越えてきた。ヒデは「血がつながってないのに、肉親以上に何を考えてるか分かる」と話し、今後の活動について「こんなコンビなんで、安定しているコンビじゃないんで、下がった分ピョンって上に上がればいいのかな」と前向きに語った。

 スタジオ出演した「平成ノブシコブシ」吉村崇(40)は、「僕の知っている先輩の中で、一番苦労されて売れた、時間がかかった先輩」と2人への思いを吐露。一方で、映像に挿入されるワッキーの写真がおもしろすぎたことに、「脇田(ワッキー)さんの写真、まともなのが一つもないじゃないですか?それがやっぱり脇田さんだなって思います」と笑わせていた。

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2021年2月18日のニュース