「1万回死んだ男」斬られ役・小峰隆司さん死去 87歳 福本清三さんに続く悲報

[ 2021年2月18日 19:30 ]

小峰隆司氏
Photo By 共同

 長年にわたって時代劇の悪役や斬られ役として活躍し「1万回死んだ男」と呼ばれた俳優の小峰隆司(こみね・りゅうじ=本名鈴木朝夫=すずき・あさお)さんが今月10日、胃がんのため京都市の自宅で死去した。87歳。愛知県出身。葬儀・告別式は近親者らで執り行った。「5万回斬られた男」の異名を持つ俳優の福本清三さん(享年77)も今年1月に亡くなったばかりだった。

 小峰さんは京都・太秦の東映京都撮影所に所属。1956年に大部屋暮らしの役者生活をスタート。「水戸黄門」「大岡越前」「暴れん坊将軍」など多くのテレビシリーズやサスペンスドラマのほか、「仁義なき戦い」シリーズなど映画にも出演。2002年には大阪・MBSのドキュメンタリー「1万回死んだ男~刹那に懸ける斬られ役」も制作された。

 福本さんの初主演映画「太秦ライムライト」(2014年)の脚本・プロデューサーを務めた大野裕之氏(46)はこの日までに、自身のツイッターで「また悲しい報せです。元東映剣会の小峰隆司さんが2月10日にお亡くなりになりました。87歳。福本清三さんの先輩で『1万回斬られた男』とも。『太秦ライムライト』の冒頭近くのテレビ版『江戸桜風雲録』の監督役です。完成後『いい映画や。また作ってや』と激励されたことが忘れられません。合掌」と悼んだ。

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2021年2月18日のニュース