スポニチグランプリ新人賞の上村侑「夢に見た景色」、監督夫人の“弁当”楽しみに役作り

[ 2021年2月18日 05:30 ]

2020年(第75回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2021年2月17日 )

スポニチグランプリ新人賞を受賞し笑顔を見せる上村侑(撮影・久冨木 修)
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 スポニチグランプリ新人賞に選ばれた「許された子どもたち」の上村侑(18)は、カメラが並んだ会場を壇上から見渡した。「物凄く奇麗な景色。夢に見た景色に立てているのがうれしいです」と受賞を実感した。映画「許された子どもたち」(監督内藤瑛亮)で、いじめの末に同級生をあやめてしまった中学生を好演。同席した内藤監督は起用理由は「目」と明かした。「セリフが少なく、目で語る場面が多い。目の雄弁さにかけた」といい、上村はその期待に見事に応えた。

 映画初出演にして初主演。役に向き合うのが嫌になる時もあったが「内藤監督の奥さんの弁当や、みんなと話してる時間が心の支えになっていた」と周囲に感謝した。予算が限られた自主製作映画のため監督夫人もサポート。上村は「キツいシーンを撮った日のチーズ乗せハンバーグは凄くおいしかった」と振り返った。

 人生のターニングポイントとなった今作。進路に悩む中3の時に撮影し、高3の今、こうして新人賞に輝いた。「新人賞の時が全盛期だったと言われないように自分を高めて、この舞台に舞い戻ってこられるように精進したい」と力を込めた。

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