スポニチグランプリ新人賞の佳山明「心から感謝」ヒロインの成長自らに重ね

[ 2021年2月18日 05:30 ]

2020年(第75回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2021年2月17日 )

スポニチグランプリ新人賞を受賞し笑顔の佳山明(撮影・久冨木 修)
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 大阪から駆けつけたスポニチグランプリ新人賞に選ばれた「37セカンズ」の佳山明(26)は緊張気味。ブロンズ像を恐縮の面持ちで受け取り、「このような名誉ある賞を頂き、心から感謝しています。(受賞が)信じられずに私でいいのかな…とも思いました。非常に重く、強く受け止めております」と喜びをかみしめた。

 出生時に37秒間呼吸ができなかったため脳性まひとなった主人公が自立の旅を通して成長していく姿を描いた「37セカンズ」(監督HIKARI)で体当たりの演技を披露。「一から教えてくれた」という監督や支えてくれたスタッフに感謝の言葉を重ねた。

 晴れの場には山口晋プロデューサーも駆けつけ、「3年前の2月に初めて彼女にお会いしましたが、か細い声に魂を感じ、やる気もみなぎっていた」と明かし、祝福した。

 ヒロインと同じ脳性まひを抱えながら、自立を目指して1人暮らし。福祉系のNPOで働きながら、女優業の継続にも前向き。グーグルの依頼で既に声優の仕事も務めた。「機会があれば、またやりたい」とさらなる飛躍を期している。

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