田中絹代賞の梶芽衣子「これだけ光栄に思った賞はありません」

[ 2021年2月18日 05:30 ]

2020年(第75回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2021年2月17日 )

田中絹代賞に輝き、下関・芳田直樹副市長(左)から盾を受け取る梶芽衣子(撮影・沢田 明徳)
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 大女優の名前がついた栄誉ある賞。梶芽衣子(73)は「いくつか賞を頂いておりますが、これだけ光栄に思った賞はありません」と感激に浸った。

 デビューして2年目、女優としてやっていこうと覚悟を決めるきっかけをつくってくれたのが田中絹代さんが主演した成瀬巳喜男監督の「流れる」(56年公開)だった。「こういう芝居ができるようになるまで女優を続けたいと思わせてくれた」と振り返った。

 「女囚さそり」や「修羅雪姫」などアウトロー作品でも大活躍。毎日映コンでは78年に「曾根崎心中」で演技賞を受賞しているが「当時、父ががんで3日持つか…という状態でした。何とか間に合って報告できましたが、父はその時“君もようやくスタートラインに立てたね”と言いました。今回の賞については天国で何と言ってるかな?夢に出てこないかな」と視線を上に向けた。

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