藤井七段 対局中マスク外して波紋も専門家「脳に酸素が必要。マスクを着けていては不利」

[ 2020年6月6日 05:30 ]

故郷の瀬戸市役所に設置された最年少タイトル挑戦権獲得を知らせるパネル
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 将棋の藤井聡太七段(17)がタイトル戦最年少出場を決めてから一夜明けた5日、棋聖戦5番勝負(8日開幕)に向けた準備が始まった。若き天才の初タイトルが懸かる一戦。これまでにない盛り上がりが見込まれ、警備態勢の強化も検討されている。一方、前日4日の対局で波紋を呼んだ“マスク外し”を巡る対応も注目される。

 日本将棋連盟では新型コロナウイルス感染対策として、棋士にマスク着用を推奨。対局室も窓を開放し換気に努めるなど「3密」軽減を目指している。4日の藤井―永瀬拓矢2冠(27)戦も夕刻までは両者マスク姿だったが午後5時18分、藤井は勝負手を放った直後にマスクを取り去った。

 対する永瀬はマスクのゴムを片方外して水分を取る行為を何度も繰り返したが、こちらも意を決したようにマスクを取り、以降の対局に集中。盤側で取材していた現役棋士の勝又清和七段(51)は「頭をかきむしったりして、いかにも苦しそう」と明かしている。終局時は両者ともマスクを着け直したが、生配信されたネットでは感染を心配する声やマスク外しへの批判的な意見も寄せられた。

 会場は東京都渋谷区の将棋会館。4日午後5時の気温は26・9度。盤上は勝負どころを迎え両者の頭脳がフル回転する過酷な状態だった。

 素顔のまま1メートルほどの間隔で対面すると通常では感染リスクが高まる。だが感染症が専門の中原英臣氏(西武学園医学技術専門学校東京校校長)は「対局で大きな声を出すわけでもない、つばを飛ばすわけでもない、たくさんの観客がいるわけでもない」と指摘。「棋士は相当頭を使いエネルギーを消費している。脳に酸素が必要。マスクを着けていては不利」と理解を示す。

 勝又七段も「夏場はマスクなしの対局で構わないのでは。スポーツ選手のように体力を使っているのですから」と力説。日本将棋連盟は「マスク着用は推奨ですので棋士の判断で外してもらって構わない」とした。5番勝負でもマスクをかなぐり捨てての熱戦が期待できそうだ。

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