「2丁拳銃」小堀 “別の顔”で芸人サポート 神戸で「こほりの寄席」開催

[ 2020年2月27日 05:00 ]

「こほりの寄席」に登場した(前列左から)「2丁拳銃」小堀裕之、「キンニクキンギョ」 富田和秀、川畑尚志、(後列左から)「相乗効果」閑歳けいすけ、 トキ、「ナナ」 大二、山根リチャード、「シマッシュレコード」 嶋田修平、島居俊介
Photo By スポニチ

 お笑いコンビ「2丁拳銃」の小堀裕之(46)が神戸市内で「こほりの寄席」を開催。いつもとは“別の顔”で芸人をサポートし、ボランティアなど社会貢献を始めた。小堀といえば、かつては「M―1」決勝に進出するなど人気者として活躍したが、ここ数年、テレビでは相方の夫人で放送作家の野々村友紀子(45)から「クズ芸人」「ヘドロ」と罵倒される姿ばかりが注目される。

 「才能ある、おもしろい芸人がたくさんいる。芸を磨く場所を作れないか」と小堀が芸人サポートプロジェクト(G.S.P)を企画した。吉本興業が関西で所有する劇場は聖地・なんばグランド花月(NGK)をはじめ、祇園花月、よしもと漫才劇場などがあるが、所属芸人が6000人いると言われており「全員が舞台に上がる機会に恵まれてるわけではない」と小堀。企画に賛同した河野圭一氏が、阪急・神戸三宮駅そばにオープンを検討していた「ひょうご五国ワールド・三宮横町店」の店内に、最大60人収容可能な劇場を設置。同店開店後、11月に2回、寄席を開催した。こけら落としには「2丁拳銃」に加え「令和喜多みな実」「ミサイルマン」らも出演した。

 1月からは毎週木曜日、3月から毎週月曜日に「こほりの寄席」を開催。吉本興業所属の若手を中心に芸人がネタを披露する。漫才だけでなくコント、落語も。関西だけでなく、全国からの参加も歓迎。「毎回、4組が出場。順位を決めて、1位になると次回も出場できる権利を与えます」と競争意識を煽っている。小堀のイチ押しコンビは「シマッシュレコード」「キンニクキンギョ」「ナナ」「ZUMA」など。「ホントに面白いコンビはたくさんいます」と楽しみにしている。

 兵庫県、神戸市も兵庫県連携協定店の同店、同劇場をバックアップ。さらに同劇場での寄席だけでなく、今プロジェクトでは兵庫県内の施設や老人ホームを慰問に訪れて笑いを届けに行く。自身、中学生の頃に両親の離婚で複雑な家庭環境だった小堀も「通じるモノがあるかも。施設に入らざるを得ない子供たちに、笑いや何かを提供したい」とボランティア活動にも積極的に参加する予定だ。

 ◆小堀 裕之(こほり・ひろゆき)1974年1月9日、奈良市生まれの46歳。NSC大阪校12期。93年にお笑いコンビ「2丁拳銃」を結成。97、98年に関西のお笑い賞レースで大活躍。「baseよしもと」で人気者となる。2000年に東京進出。03年にM―1決勝で4位。漫才師だけでなく、落語家「はぐれ亭ヘドロ」、落語台本作家、バンドでも活動するなどマルチな才能を発揮。家族は夫人と4人の子供。

続きを表示

2020年2月27日のニュース