豊島名人 名人戦で渡辺王将と激突「かなり難しい戦いになる」

[ 2020年1月26日 14:18 ]

<王将戦第2局2日目>取材本部を訪れ桐山九段(手前)と検討する豊島名人(撮影・奥 調)
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 将棋の豊島将之名人・竜王(29)が26日、名人戦7番勝負の挑戦者に渡辺明王将(35=棋王、棋聖と3冠=)が決まったことに関して「かなり難しい戦いになる」との見方を示した。

 同日、渡辺が挑戦者・広瀬章人八段(33)と対戦中の第69期大阪王将杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第2局の会場、大阪府高槻市の山水館を訪問。その際、本紙の取材に応じた。

 24日のA級順位戦で2敗で追っていた三浦弘行九段(45)が3敗目を喫した。結果、7勝0敗で暫定首位だった渡辺が残り2戦を残して1位を確定させて挑戦者に。「かなり早く決まったな、という印象です。ただ、(昨年12月に1敗で追っていた)広瀬さんとの直接対決で渡辺さんが勝った時に“そうなるかな”とは思っていました」とある程度、想定していたことを明かした。

 さらに、渡辺が順位戦で2期連続で負けなしの19連勝中であることや、ほとんどがトップ棋士相手で8割を超える勝率を今年度維持していることに触れ、「普通は考えられない。かなり難しい戦いになる」と、初防衛がかかる七番勝負(4月8日開幕)が激戦になるのを覚悟していることを示唆。「しっかり勉強して、対策も少しずつ考えていきたい。あまり受け身にならずに思い切りやりたい」と気を引き締めていた。

 この日は高槻市内で開かれていた王将戦の大盤解説会にもサプライズで登場し、ファンを沸かせた。王将戦では2期前、9期前と挑戦者となったもののタイトル獲得は叶わなかったが「また挑戦したいと思っています」ときっぱり。ただ、ファンの間で通称“勝者の罰ゲーム”とも囁かれて話題になっている対局後のインスタ映え写真撮影に関して“また、やってみたいですか?”という質問には無言になり、ただ苦笑いを浮かべていた。

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2020年1月26日のニュース