ジャニー喜多川さんに特別音楽文化賞 近藤真彦が代理出席

[ 2019年12月30日 20:50 ]

 TBSが30日放送した「第61回輝く!日本レコード大賞」で、7月に死去したジャニーズ事務所前社長のジャニー喜多川さん(享年87)が「特別音楽文化賞」を受けた。東京・初台の新国立劇場で行われたセレモニーには、事務所で最年長の近藤真彦(55)が故人に代わって出席。「僕にとっては恩人で、ジャニーさんがいなかったら今の僕はいない。事務所の後輩たち皆がそう思っています」と感謝した。

 近藤は、喉の痛みを訴えて今月23日から大阪と東京でのディナショーを取り止めていた。

 特別音楽文化賞は、「音楽文化の発展に寄与し、日本レコード大賞への多大な貢献をもたらした方に贈られる賞」として今回新設。ジャニーさんは数多くの男性グループを手がけ、アイドル文化を世界的に発信したことなどが称えられた。

 ジャニーズ勢とレコ大の関りは深く、大賞を1987年に近藤が「愚か者」で、88年には光GENJIが「パラダイス銀河」でそれぞれ受賞。最優秀新人賞は80年からは田原俊彦(58)、近藤、シブがき隊、THE GOOD―BYEと4年連続で獲得し、86年は少年隊、88年には男闘呼組も受けた。

 しかし、レコ大が二つの部門に大きく分かれていた90年、歌謡グループとして売り出した忍者が「歌謡曲部門」ではなく「ポップス部門」で同賞に選ばれたことをジャニーズ側が快く思わず、溝ができた。事務所内にはグループ同士を競わせたくないとの声もあったといい、91年以降はレコ大を含む賞レースから撤退した。

 そんな中、ジャニーズ事務所の所属歌手ではただ一人、大賞、最優秀新人賞、最優秀歌唱賞の主要3賞を制覇した近藤だけは例外だった。

 今年はKAT-TUNの亀梨和也(33)も生出演。令和初のレコ大の企画として、昭和歌謡界を彩り、平成時代に亡くなった歌手を特集するコーナーに登場。3月に死去した萩原健一さん(享年68)を悼んでザ・テンプターズ時代の曲「神様お願い!」を歌った。

 ジャニーズ事務所の所属タレントによるレコ大パフォーマンスは、「ざんばら」で最優秀歌唱賞を受賞した10年の近藤以来で9年ぶり。この28年間では、亀梨が2人目の出演となった。

続きを表示

2019年12月30日のニュース