アニメ映画監督の宇井孝司さん死去 57歳 「タッチ」「ジャングル大帝」人気作手掛ける

[ 2019年6月6日 22:20 ]

 人気アニメ「タッチ」の演出や「ジャングル大帝」監督・脚本を手掛けたアニメーション映画監督の宇井孝司(うい・たかし)さんが、5日午後3時2分に死去した。57歳。家族が宇井さんのSNSを通じて発表した。

 家族によると、宇井さんは5月31日の昼ごろに駅で倒れ、緊急搬送された。心筋梗塞で、病院到着時には心肺停止の状態だったが、奇跡的に心拍が戻りICUで懸命な治療が続いたという。2度の急変を乗り越えたが、今月5日、家族に見守られ天国へ旅立った。

 「日頃より兄を愛して下さった皆様、本当に感謝しかございません!心より御礼申し上げます。ありがとうございました。兄の言葉を借りると、
人の希望(のぞみ)の美しさを信じ抜いた、人生だったのではないかと思います」とつづった。

 85年にテレビアニメ「タッチ」で初演出を担当。88年に手塚治虫氏と共同で「森の伝説」の監督を務めた。89年のテレビアニメ第3作「ジャングル大帝」01年「スペーストラベラーズ」02年「葉っぱのフレディ~いのちの旅~」などの名作を世に送り出した。

 穏やかで温かい人柄で慕われた宇井さん。家族を代表して宇井さんの妹が6日、フェイスブックで「皆様のお話を伺い、身内ゆえに見えていなかったであろう、兄という人間がくっきりと浮き立ち、今改めて、胸を熱くしております。本当にありがとうございます」とつづった。

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2019年6月6日のニュース