“過熱!夜のニュース戦争”テレ東「WBS」、大江キャスター“不惑”迎え新たな一面

[ 2019年6月6日 17:00 ]

テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の大江麻理子キャスター
Photo By 提供写真

 テレビ各局の“夜のニュース番組戦争”が激化する中、スタンスを変えず独自路線を貫いているのがテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(月~金曜後11・00)だ。キャスターは2014年に就任し、6年目を迎えた大江麻理子(40)。“不惑”を迎え、新たな一面を見せようと意気込んでいる。

 「令和の時代は自分の時間も大切にしながら生きていきたいです。働き方改革で効率的に働く一方、“オフ”をいかに有意義に過ごすかが問われる時代になりました。プライベートで吸収したものを仕事に生かせるよう、より意欲的にオフを楽しみたいと思います」

 昨年12月、ニューヨーク証券取引所の取引終了を知らせる「クロージングベル」を鳴らした。日本のニュース番組で初の試みだった。同5月にはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を独占インタビュー。番組30周年の目玉企画で次々と存在感を放った。

 アナウンス部ではなく、報道部に所属。番組プロデューサーの野口雄史氏(51)は「大江はとにかく自分でよく取材をしています。カメラが一緒じゃなくてもペン取材に行ったり、人に会ったりする。人脈も凄いですよ」と、取材熱心な一面を明かす。

 視聴者目線の伝え方にも定評がある。経済情報はカタカナの用語が多く、コメンテーターが例えば「サスティナビリティ」と言えば、すぐに「持続可能な、ですね?」と聞き返し、言い換えることを心掛けている。

 「キャスター一人では番組は成立しません。チームの雰囲気を良くし、より良い番組作りができる体制を整えるのはとても大切なことです。そのために私にできることはたくさんあるはず、と思い、みんなが働きやすく、意見を言いやすい環境作りをこれからも心掛けていこうと考えています」

 日銀の金融政策決定会合後の記者会見では、政策ツウの記者に交じって「なんで物価上昇にこだわるんですか?」などと、初歩的なことをあえて質問するようにしている。最初は会見場で“浮いた存在”だったが「今では認められて、キャップ席に座れるようになりました」(野口氏)。

 2001年にテレビ東京に入社。「出没!アド街ック天国」「モヤモヤさまぁ~ず2」などで活躍し、人気を博した。14年3月、小谷真生子(54)の後任としてWBSのメインキャスターに就任し、今やすっかり顔になった。

 大江キャスターは「WBSは“経済”という独自の切り口を持ったニュースです。例えば、自販機でジュースを一本買うことも立派な経済活動ですよね。経済ニュースがとても身近なものだということと“どう自分につながる話なのか”を感じていただける番組作りを心掛けています」とPR。「気持ちよく眠りにつくためにも、よろしければ、よる11時になったらWBSにチャンネルを合わせてみてくださいませ」と、チャーミングに呼びかけている。

続きを表示

2019年6月6日のニュース