こんなことある!?ヤクルトが7回に1安打で一挙5点、日本S進出決める 村上が全力疾走&ヘッスラ

[ 2022年10月14日 21:39 ]

セCSファイナルステージ第3戦   ヤクルト6―3阪神 ( 2022年10月14日    神宮 )

<ヤ・神>日本シリーズ進出を決めガッツポーズの村上(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 ヤクルトが相手のミスに乗じて劇的な逆転勝ちを収め、2年連続9度目となる日本シリーズ進出を決めた。

 神宮球場で行われた阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦で、0―3で迎えた7回にわずか1安打で一挙5得点。無傷の3連勝で1位チームにあらかじめ与えられるアドバンテージ1勝を含めて4勝0敗とし、大舞台への切符を手にした。22日開幕の日本シリーズでは球団初となる2年連続日本一に挑戦する。

 引き分けでも日本シリーズ進出が決まる一戦。だが、第1、第2戦合わせて5本塁打&12得点の打線が一転、沈黙した。レギュラーシーズンで13勝、防御率2・05、勝率・765と投手3冠を達成した相手エース右腕・青柳の前に6回まで散発3安打無得点で三塁も踏めず。だが、誰も想像しないドラマが7回に待っていた。

 0―3で迎えたこの回、突如乱れた青柳の3四死球などで2死満塁。山崎の一ゴロを処理したマルテが二塁へ悪送球する間に2点を返して1点差とすると、宮本も代わった2番手右腕・浜地から四球を選んで再び2死満塁とチャンスが続いた。ここで打席に入った主砲・村上はボテボテの投ゴロを放ったが、一塁に全力疾走してヘッドスライディング。打球を処理した浜地のグラブトスが悪送球となる間に満塁の走者が全員本塁生還を果たし、一気に5―3と逆転に成功した。記録は村上の内野安打と浜地の失策。ヤクルトはこの回わずか1安打で、4四死球と2つの敵失で一挙5点のビッグイニングとなった。

 8回には、苦手な青柳が先発とあってベンチスタートとなっていた主将の山田がこの試合初打席でケラーから中越えに適時二塁打を放って貴重な追加点。投げては8月25日の広島戦(神宮)以来50日ぶりの公式戦登板となった7年目左腕・高橋が5回4安打3失点で降板した後を木沢、田口、清水と無失点リレーでつなぎ、最後は守護神マクガフが締めくくった。

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月14日のニュース