落合博満氏　86年3冠王に出塁率のプロ野球新記録　ボール球振らないのは信子夫人のおかげ？

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。3冠王に輝いた1985年に続き、2年連続、そして史上初となる3度目の3冠王に輝いた1986年シーズンについて、信子夫人（78）と思い出を語った。

　打率.360、50本塁打、116打点で3度目の3冠となった落合氏。年初に夫婦で目標を立てることが恒例となっており、1986年も、落合氏は「王さんが2回獲ってたからね。（信子夫人に）“3回獲らなきゃ男じゃないよ”って言われて。じゃあ、頑張るかって言って」と信子夫人の言葉で「史上初の3度目の3冠王」を目標としたことを明かした。信子夫人が「やっぱり3度目、もうこれは挑戦すべき。できないかも分からない、偉大な王さんの記録（を抜くこと）ですから。だけど、挑戦することはもう2人とも、頭にあったね」と語ると、落合氏は「うん、あった」と呼応した。

　信子夫人は「1打席、1打席よく見て、ストライク以外は振っちゃ駄目。だから、フォアボールの数もすごいでしょ（86年は101個）。きめ細かな精神集中ができて3冠王。すごい思い出」と語った。この年の出塁率.487はいまだに日本記録となっている。選球眼の良さも称えられていた落合氏だが、実はそれは信子夫人の言葉が強く影響していたという。「私、いつも口癖で…。ストライクは3つ必ず来るわけだから。それを集中して」と語ると、落合氏もうなずいた。

　自宅でも野球の話をずっとしていたという。「野球人の奥さんは“お家に帰ると色々野球のことは言いません”って（いう方もいる）。私は言ったの、逆に」と信子夫人。その理由を問われると「だって、言わざるを得ないのね。ラジオでも“今日聞いとけ”、テレビは“何チャンネル見とけ”“ニュース見とけ”。遠征先から“今日は何時から（放送）だぞ～”、“録画撮れ”とか、いちいち指示してきて。だから、知らないでは通らないのね、自分の旦那さんが打とうが、三振しようが、“興味ない”とか“見てません”っていう野球人の奥さん方いるけど、私はそうじゃなかった」と語った。