阪神・森木の直球勝負！将来見据え変化球をあえて限定「理想は分かっていても打たれない真っすぐ」

みやざきフェニックス・リーグ   阪神7―6楽天 （ 2022年10月13日    ひむかスタジアム ）

＜フェニックスL　神・楽＞6回4失点の投球を見せた先発・森木（撮影・成瀬　徹）
Photo By スポニチ

　阪神ドラフト1位の森木が、フェニックス・リーグで初先発し、楽天を相手にプロ入り後最長7回を投じた。全96球のうち70球が直球。直球の精度向上をはかるべく、5回までは打者1人につき一つの変化球に限定した中での投球だった。

　「本当に真っすぐ、真っすぐ、真っすぐぐらいの気持ちでいった。内容的には悔しいところが多いですけど、（直球で）押せるところは押せた」

　序盤から最速154キロの直球を主体に3回まで許した安打は1本と圧倒。2点優勢の4回2死三塁から、5番・伊藤に直球を左中間に運ばれ1点を献上。続く小郷には再び直球を狙い打たれ、右翼席へ逆転2ランを被弾。だが「自分の意思というか、打たれたとしても真っすぐが来るんだなという威圧感を持たせたかった」と、最後まで課題と向き合った。

　6安打4失点の結果以上に収穫はあった。「理想は分かっていても打たれない真っすぐ。打たれてもこれからにつながるので、それに向けて今は取り組んでいきたい」。2年目の飛躍へ向けて、背番号20が再始動した。　（石崎　祥平）