ソフトバンク逆襲1勝!千賀が緊急降板も6回0/3最速161キロ無失点 新人・野村勇が70年ぶり弾

[ 2022年10月14日 21:06 ]

パCSファイナルステージ第3戦   ソフトバンク3―0オリックス ( 2022年10月14日    京セラD )

<オ・ソ>7回のピンチを抑えた松本が抑えて笑顔の千賀(中央)  (撮影・奥 調)
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 ソフトバンクが千賀滉大投手(29)の気迫の快投で逆襲の1勝を挙げた。初戦、2戦目と連敗し、アドバンテージを含めて0勝3敗と後がない一戦でエースが本領を発揮した。

 気迫の投球でオリックス打線を6回まで最速161キロのストレートを軸に、わずか2安打無失点に抑えてきた千賀にアクシデントが襲った。7回のマウンドに上がり、先頭の中川に右前打を許したところで、右手を見つめたエース。マウンドでコーチと話した後に、一瞬天を仰ぎ、ベンチへと引き揚げた。藤本監督は交代を告げマウンドには嘉弥真が上がった。

 この回を嘉弥真と松本の継投で1死二、三塁のピンチを無失点に抑えると、千賀を含むベンチはガッツポーズで守備陣を出迎えた。8回は藤井、9回はモイネロが1死一、二塁のピンチを招くも6番・杉本を併殺に打ち取りチーム一丸で1勝をつかみ取った。

 打線は初回に先頭の三森が相手先発左腕・田嶋が投じた3球目カットボールを泳ぎながらも食らいつき右中間を破る二塁打で出塁。続く周東が初球をバントし田嶋が捕球し、三塁へ投げられないと判断し一塁に送球。しかし、その送球が高めに逸れる悪送球に。ラッキーな形で先制点を奪った。犠打の周東も二塁に進塁し、3番・柳田のボテボテの投ゴロの間に二走・周東は三塁へ。1死三塁で打席に立った4番・デスパイネは内角寄りのカットボールを詰まりながらも中前に運び2点目をもぎ取った。

 初回以降、両軍得点できず2―0のまま迎えた7回には「8番・三塁」でスタメンに抜てきされたドラフト4位ルーキーの野村勇が右翼席に貴重な追加点となるソロを叩き込んだ。プレーオフ、CS含めて球団の新人としては史上初となる本塁打。2009年の中日・野本(巨人戦)、2010年のロッテ・清田(ソフトバンク戦、第2戦と4戦)、2013年のロッテ・加藤(西武戦)、2017年の阪神・大山(DeNA戦)以来プロ野球史上5人目となる快挙。ホークスとして日本シリーズを含めたポストシーズン新人本塁打となると、1952年の南海・森下正夫が後楽園での巨人戦第6戦で放って以来70年ぶり2人目となった。

 ▼野村勇 打ったのはカットボールです。久しぶりのスタメンで絶対に結果で応えようと打席に入りました。思い切った自分のスイングができたと思います。付きっきりで村上コーチに指導して頂いたことを、この場で結果として出すことができて良かったです。やっぱりホームランはうれしいです。
 

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