ヤクルト高橋奎二 50日ぶり公式戦登板、7奪三振力投も5回3失点で降板 PS19イニング目で初失点

[ 2022年10月14日 19:46 ]

セCSファイナルステージ第3戦   ヤクルト―阪神 ( 2022年10月14日    神宮 )

<ヤ・神>ヤクルト先発の高橋(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトの7年目左腕・高橋奎二投手(25)が阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦(神宮)に先発登板。序盤から制球に苦しみ5回4安打3失点で降板し、50日ぶりの公式戦マウンドで白星を飾ることはできなかった。

 新型コロナウイルスに感染し、公式戦登板は8月25日の広島戦(神宮)以来50日ぶり。6日の東芝との練習試合では5回1安打無失点だった左腕は「僕は本当に攻めるだけ。一人一人に立ち向かっていきたい」と話していたが、制球に苦しんだ。

 チームはアドバンテージ1勝も含めて3勝0敗で、引き分けでも2年連続の日本シリーズ進出が決まる一戦。大事な試合の先発を任された高橋は初回を3者凡退に抑え、2回は3四球を与えて2死満塁のピンチを招くも無失点で切り抜けた。3回は3者凡退。だが、4回に先頭の4番・大山を2打席連続四球で歩かせると、マルテを打ち取った当たりが内野安打となって無死一、三塁と再びピンチを招いた。この場面で佐藤輝は三邪飛に打ち取ったが、続く陽川の中犠飛で先制を許し、高橋はポストシーズン(PS)通算19イニング目にして初失点となった。

 5回には先頭の相手先発右腕・青柳に左翼線二塁打を打たれたが、中野の送りバントを自ら処理して三塁へ送ってアウトに。2回にも佐藤輝のバントを処理して二走の三進を阻止しており、この試合2度目の好フィールディングとなった。だが、無死二塁が1死一塁と変わったこの場面で北條に左翼線二塁打を打たれて1死二、三塁。近本を空振り三振に仕留めて2死までこぎ着けたが、大山に中前2点適時打を打たれて3失点。この回を投げ切り、その裏、1死一塁で打席が回ったところで代打・川端が出されて降板となった。

 高橋の投球内容は5回で打者23人に対して93球を投げ、4安打3失点。7三振を奪い、与えた四球は4つ、直球のMAXは2回に出た153キロだった。

 昨年は11月11日に行われた巨人とのCSファイナルステージ第2戦(神宮)で6回2安打零封。菅野に投げ勝って白星を挙げ、同21日に行われたオリックスとの日本シリーズ第2戦(京セラD)では9回5安打で完封勝利を飾った。高橋は日本シリーズ初登板初先発でプロ初完投初完封勝利だった。それでも「あの時はあの時。相手も違うし準備はしている」と話して臨んだこの日の一戦だった。

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