【さらば、阪神・矢野監督語録(2)】西純の二刀流の可能性に「そんなんあるわけないやん(笑い)」

[ 2022年10月14日 22:25 ]

セCSファイナルステージ第3戦   阪神3-6ヤクルト ( 2022年10月14日    神宮 )

セCS1<D・神>7回1死、西純は左越え二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神が14日、CSファイナルステージ(S)第3戦でヤクルトに敗れ、敗退が決まった。レギュラーシーズンは68勝71敗4分けの勝率・489でリーグ3位。過去、勝率5割未満で日本一に輝いたチームはなく、「史上最大の下克上」へ挑戦していたが、夢はついえた。また、就任4年目の今季限りでの退任を発表していた矢野燿大監督(53)は、これがラストゲームとなった。

 以下は今季、これまでの矢野監督の語録を抜粋したものを再度、紹介する。

(5月18日のヤクルト戦)
 ▼あっぱれ西純の2ラン あのストレートを一発で仕留めるって凄いよね。それもアイツの魅力。ファンも、あの後の打席もずっと楽しみに見ていたと思うんで。これからも貪欲にいってもらったらいい。(二刀流の可能性は?)そんなんあるわけないやん(笑い)。次も8番かは、変わることもあるから言われへんけど。

(5月27日・ロッテ戦で)
 ▼佐々木朗は去年と比べて 去年はフォークは良いなあと思っていて、真っすぐはまだそんなに。速いけど、質的には…というのは去年のイメージ。今年を見ていたら、その真っすぐの質が、めちゃくちゃ良くなっていたから、ああいう結果も残しているし、末恐ろしいというか。 

(6月3日・日本ハム戦で新庄監督と)
 ▼新庄監督は満塁からヒットエンドランなど“らしさ”を見せた 俺も見ていてそういうのをやってるのは知ってるし、新庄監督ならいろんなことをやると。作戦って、こっちが出したとしても選手がやる。お互いがかみ合わないとなかなかその結果に結びつきにくいんで。選手がやり切ったっていうのが凄い。

(7月15日の中日戦で北條がV弾)
 ▼北條はベンチでもよく声も出し、準備を怠らない よく野球の神様というようなことを言いますけど、本当にそういうような。日頃からチームのためいろいろやってくれる選手なので。本当に神様からのプレゼントかもしれないですね。

(7月28日 ロッテ・松川に)
 ▼ロッテ・松川とも談笑 交流戦で(千葉に)行った時に松川が卒業文集みたいなものに“矢野捕手のような選手になりたい”と書いてくれていたのを見せてくれた。もちろん、うれしい。野球界の同じポジションの先輩として、日本を代表する捕手になってもらいたい。

(9月12日 福留の引退に)
 ▼福留に花束贈呈セレモニー この年まで孝介もこれだけ長くユニホームを着て、アメリカも経験しながら、またタイガースでも一緒にやりましたし。孝介がいろいろプレーで見せてくれたこと、また直接、教えてもらったことというのは、うちのチームに生きているので感謝の気持ちはあります。本当にお疲れさまでした、という気持ちでした。

(9月23日 佐藤輝が20号)
 ▼佐藤輝が20号 2年連続20本以上打は凄いこと。最低の数字はクリアしたかな。20と言わず、30、40…もっとスケールの大きい打者になれる可能性がある。あいつ自身も満足していないと思うけど、来年以降は本塁打王争いをするような打者になってもらいたいと思っている。

(10月1日 アントニオ猪木さんが死去)
 ▼アントニオ猪木が死去 ええー!そうなん。俺の友達とか同級生は物凄く好きで。そういう人にとっては神様というとオーバーかもしれないけど、本当に特別な方。エンターテインメントとか、感動だったり、外国人選手に向かっていくとか。いろんな方があの時代にそういう姿勢に勇気をもらえた。ビンタされて喜ぶとか、そんなんないやん。誰かがやれば暴力になったりするけど、猪木さんにはお願いしてやってもらいたいというぐらい。それは猪木さんぐらいしかない。そういうことも含めてオンリーワンの特別な方だったと思う。小さい頃は俺もプロレスが好きで、テレビで見た。多くの方に元気を与えた方だったと思う。

(10月7日 CS前日会見で)
 ▼CS開幕を前に気持ちの高ぶりは もちろん(自身が)最後やと言って臨んでいるシーズンで、選手たちが最後粘って、勝ち取ってくれたCS。俺としては特別な気持ちはある。短期決戦でしかできないこともあるかもしれない。積極的にとか、そういうことができればという思いは強い。

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