宇梶剛士が日本ハム戦で始球式 中学野球の後輩・木田2軍監督のユニホームで登板

[ 2022年9月7日 19:08 ]

パ・リーグ   日本ハム―オリックス ( 2022年9月7日    札幌D )

<日・オ>始球式を務めた宇梶剛士(撮影・高橋茂夫)
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 俳優・宇梶剛士(60)が7日の日本ハム―オリックス戦(札幌ドーム)で始球式を務めた。アイヌ文化を伝える北海道白老町の国立施設「ウポポイ」のアンバサダーとしての登板。アイヌ文様の入った上衣を脱ぐと、下から日本ハム・木田2軍監督の背番号92のユニホームが表れた。

 東京・拓大第一高1年まで投手としてプレーしていた宇梶。木田2軍監督は、中学時代に所属した国立シニアの後輩にあたる。「ずっと交流があった。こういう機会を与えてもらったから、木田のユニホームを貸してくれと。グラブは現役時代にプレゼントしてくれたのを大事に持っていたので使った」と明かした。

 木田2軍監督からのアドバイスは「直球勝負」。これには伏線があるという。「僕が野球を挫折した後、シニアの監督に“おまえより凄いのが入ったから見に来い”と誘われて見に行った。物凄い球であぜんとしてしまったけど、先輩として何か言わないといけない。“一生、直球だけで勝負しろ”と話したんです。その話で、木田には今もからかわれているんです」。

 力を込めて直球を投げ込みにいったが、「足が滑っちゃった…」と大きく外れるボールになった。それでも「野球のピラミッドの頂点にいる人たちの世界に一瞬、お邪魔させてもらえた。幸せでした」とマウンドを満喫した。

 宇梶の母・静江さんはアイヌ民族出身で、アイヌ文化を伝承してきた。20年夏の「ウポポイ」開業からアンバサダーを務める宇梶は「今日始球式をさせてもらったことも、自分の中で大切にしているアイヌ文化を皆さんに知っていただくきっかけになればいい」と話した。

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2022年9月7日のニュース