落合博満氏が語る「神主打法」のルーツ 最初に参考にしたのは、あの2人

[ 2022年9月7日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が7日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。現役時代と同モデルのバットを手に、神主打法といわれた打撃フォーム完成のルーツを語った。

 グリップの位置を高く体の前に掲げる打法は現役時代に「神主打法」と呼ばれたが「きっかけはないんだよ。見よう見まねで人がやっているのを見ながら、こういうのをちょっと遊びながらやってみようかなというのにたどり着いた結果だと思う」とした。「一番最初にヒントにされたのは誰」の問いには「土肥健二さんと加藤秀司さんだよ」と即答した。土肥さんは68年ドラフト4位でロッテに入団し、捕手として活躍。加藤秀司さんは68年ドラフト2位で阪急に入団。阪急含め5球団でプレーし、首位打者2回を獲得するなど、通算2055安打を記録した。

 だが、両者ともに「構え方は全然違う」と言う。参考にした部分としては、土肥さんについては体の手前でバットを持った手を柔軟に動かしながら「ここ(ハンドリング)の柔らかさだね」とした。加藤さんについては「加藤さんのは…説明つかないな、うん。ただ見て“すげえな”って思っただけかもわかんないし、“じゃあこれを真似てみよう”って真似たことはあったとは思うけども」とあくまで感覚的な部分での参考であったようだ。

 神主打法にたどりつくまでにどれくらいの選手のフォームを参考にしたのか。「けっこうあるよ。ファームにいる選手でも、いいもの持ってる(選手)っていうのは結構いるからね。だから1軍が素晴らしいっていうけど、1軍でも真似して良いバッターと、真似したいけないバッターっているはずだから」と2軍の選手も積極的に自分に合うものを採り入れていったという。直接打撃フォームを聞きにいくのではなく、自分の目で見て分析し、自らに落とし込んでいった。

 「神主打法」というネーミングについては「いやぁ、人が勝手につけたんだから、そうなんだろうという。本当に神主に似てんのかって」として、バットを神主が持つ「おおぬさ」を振るしぐさを動画の中で見せた落合氏。スタッフの「自分で名づけるならば」の無茶ぶりに「打法ってあるのかないのか、わかんないからねぇ。その都度変わってるから、名前は付けようがないんじゃないの。せいぜい(命名)するんだったら“落合のフォーム”だっていうことじゃないの?」とはぐらかしていた。

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