阪神・矢野監督 甲子園10連勝の伊藤将「ほとんどの試合でゲームをつくってくれている。欠かせない存在」

[ 2022年9月7日 22:00 ]

セ・リーグ   阪神9―1ヤクルト ( 2022年9月7日    甲子園 )

<神・ヤ>完投勝利を飾り、矢野監督(88番)とタッチをかわす伊藤将(撮影・坂田 高浩) 
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 阪神は首位ヤクルトに投打のかみ合う快勝。矢野監督は今季6度目の完投で9勝目を挙げた伊藤将を「ほとんどの試合でゲームをつくってくれているんで、チームに欠かせない存在ですね」と称えた。

 以下は矢野監督の一問一答。

(テレビインタビュー)

 ―今日はスカッとした勝ち方。
 「そうですね、久しぶりにゆっくり見られました」

 ―やはり最大の功労者は伊藤将。
 「そうですね、はい」

 ―甲子園での連勝も続き、6完投目。
 「そうですね、ちょっと勝ちなかなか付かないということが最近ありましたけどね。今日の勝ちでまたこれからにつなげてくれると思うので。完投もね、本当に素晴らしいですね」

 ―特に村上を見事に封じて完投したのも評価が高いのでは。
 「まあもちろんね、いま乗りに乗っている、素晴らしいバッターなんで。そういうところを抑えたというのはまた自分のまた流れに持って来られたんじゃないですか」

 ―伊藤投手は、味方が点を取るまでしっかりゲームをつくっていた点も監督としては評価しているのでは?
 「まあほとんどの試合で将司(伊藤)がゲームをつくってくれてますし。なかなか援護ができなくて、ピッチングが苦しくなるっていうところもあると思うんですけど、まあほとんどの試合でゲームをつくってくれているんで、チームに欠かせない存在ですね」

 ―リズムが狂った高梨投手を攻略。木浪選手の押し出し四球からつながっていった。
 「隆(梅野)がね、タイムリーで点を取ってくれたので、あそこでまた送りバントっていう形でいけたので。あそこで1点で満塁だと、ピッチャーだと難しいなっていうふうに思っていたんですけど、2点取ってくれたんでね。近本もツーアウトになってからのタイムリーだったんで。まあ、効果的に点が取れましたね」

 ―近本のあのタイムリーは本当に大きかった。
 「島田も打ってくれれば良かったんですけどね。あそこでもう1点ほしいというところで3点になったので、本当に大きいですね」

 ―残り15試合を切ったが、一つでも上に勝ち上がるという気持ちは変わらない。
 「いや、それはもちろん。まだまだ諦めるつもりは何も無いですし、目の前の試合に勝ってひとつでも上に行く、その気持ちは全く変わらないです」

 ―今日のようなゲームができればそこへの自信も膨らんでくるんじゃないですか。
 「そうですね、いいことは自分たちの自信にしてやっていけばいいですし、うまくいかないこと、失敗とありますけど、そういうのも悔しさをバネにして、戦っていきます」

 ―伊藤将は次回2桁勝利がかかる。
 「それは本人のね、最低限の目標というか、そういうところになると思うんで、次回しっかり投げてもらいたいです」

 ―次もウキウキする試合を期待している。
 「もう毎日そう試合を見せられるよう頑張っていきます」

(囲み取材)

 ―伊藤将は持ち味を発揮した。
 「まあまあ、素晴らしいとしかいいようがないです」

 ―不運な形で1点取られた後もリズムを崩さなかった。
 「そやね。まあ、点差はあったけどね、嫌な1点ではあったんで、あそこで踏ん張れたというのもそうやし、あの後のけん制のアウトも自分で流れを止めたようなところで持って行けたので、そういう流れのなかでしっかり出来たというのが、こういう完投につながってるかなと思う。そこらへんは相手もいるし、いろいろ仕掛けてくるけど、将司自身も対応出来る。そういうことができるピッチャー」

 ―大山はいい状態をキープ。
 「うーん。いいときはもっといいと思っているし、今でいいとは思っていないけど」

 ―1、2、3番に盗塁。言い形で足も絡めた。
 「それは展開もあるしね。しかけるのはうちの野球なので、どんな状況でも、昨日も負けてるところでも近本がセーフになっているし。それは勝ったからこうやってクローズアップされ、負けたらされないっていうのは、勝負の世界はあると思うので。別に今日だけ目立っているわけではないと思うし、俺の中では変わらずにやってくれていると思っています」

 ―木浪が10球粘って。
 「まあ、あいつも必死やしね。もちろんチームに1点ほしいというのもあるし、自分の立場、状況はあいつ自身も理解しながら目の前の試合でチャンスをつかもとうやっているし。1年目はたくさん出て、そこから苦しい思いしているけど、そういうところの思いは強い選手なので。そういうところがああいう形にもつながっているかなと思います」

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