役者そろうとソフトBは強い!復帰の周東が初回に好機演出、柳田は復帰後初適時打でガッツポーズ

[ 2022年9月7日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-2楽天 ( 2022年9月6日    ペイペイD )

<ソ・楽>勝利を喜ぶ(左から)甲斐、牧原大、柳田、周東、三森、モイネロ、谷川原(撮影・岡田 丈靖)
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 役者がそろった。ソフトバンクは6日、楽天を4―2で下して首位を堅持した。0―1の初回、1軍に昇格して1番でスタメン起用された周東佑京内野手(26)の安打を足掛かりに同点とし、同点の3回には柳田悠岐外野手(33)の適時打で勝ち越し。新型コロナウイルス感染から主力が続々と復帰した打線が機能し、逆転勝ちを収めた。

 V奪還へ、ようやく役者がそろった。決勝打で主役となったのは柳田だ。3回に勝ち越し適時打を放ち、復帰後初打点。「大事なカード頭でチームの勝ちにつながるヒットを打つことができて良かった」。塁上ではガッツポーズが飛び出した。

 1死一、三塁から楽天の先発・滝中が投じた直球をしっかりと捉えた。強烈な右前適時打に「(二ゴロだった)1打席目に良くない打ち方をしてしまったので、しっかりと修正して打席に入ることができた」とうなずいた。待望のタイムリーに、本拠地は歓喜で沸いた。

 柳田は8月22日に新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱。状態が万全でない中、得点力不足に苦しんでいたチーム状況から2日に前倒しで1軍に昇格した。4日までの西武3連戦は10打数1安打だった。それでも藤本監督は「キャプテンだし、いるだけで雰囲気が変わってくる」と揺るぎない信頼を口にしていた。そして復帰13打席目で鬱憤(うっぷん)を晴らすV打。主将に笑顔も戻った。

 この日は同じくコロナ陽性から周東、牧原大も復帰。1番で起用された周東は0―1の初回、復帰初打席で中前打を放ち、同点に追い付く足掛かりをつくった。周東は「チャンスメークができ、得点につなげることができたことは良かった。とにかくチームが勝てたことが何より」とほっとした表情。牧原大は4回無死一塁で犠打を決め、三森の2点三塁打を呼び込んだ。指揮官は「周東は先制された裏にいきなり出塁してくれて、すぐ同点に追い付いたのが一番大きい。牧原はバントをしっかりやってくれている。そこが得点になっていく」と目を細めた。

 この日は2位・西武も勝ったため、ゲーム差なしでの首位と、激しい争いは続く。残り22試合。藤本監督は「相手のことを考える余裕はない。死に物狂いで勝ちにいくことが大事」と改めて一戦必勝を呼び掛けた。(福井 亮太)

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2022年9月7日のニュース