落合博満氏が語ったバットへのこだわり 「どの時季のバットが素材がいい?」に即答

[ 2022年9月7日 17:20 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が7日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。現役時代に自ら使用していたモデルのバットを手に、バットへのこだわりを語る場面があった。

 グリップの位置を高く体の前に掲げる打法は現役時代に「神主打法」と呼ばれたが。その際に自分の見える正面に、バットに刻印されたミズノ社のマークを置いた。「必ずこれ(マーク)が自分の目の前に来るように。(理由は90度ほど回った)この面で打ちたいから。大体同じところで打ってるよ」と語った。

 シーズンに使った本数は「2、3本じゃない?(替えるのは)耐久性だね。(打っている面が)潰れてくるから。で、潰れすぎちゃうと、もう換えなきゃいけない時期なのかなっていう」とほとんどバットを折らなかった落合氏らしいエピソードを披露した。

 さらに手入れに関しても「ジェラルミンのケースに入れて、シリカゲル(乾燥剤)入れて。湿気対策だね」とし、試合前後はすぐにケースにしまったという。

 長さは34.5インチ(約87.6センチ)で、重さは930グラム~940グラムのバットを主に使っていた落合氏。バットの握り方については「握り方はどうでもいいんだよ」と発言。「俺の場合は、これ(第2関節)を一直線にして握ってたっていうこと。人それぞれ個性があってね、一律こうじゃなきゃいけないっていうことはない。その人に合った握り方ってある」と自論を展開した。

 ただ、バットを握る強さについては、こだわりがあった。「(グッと握るのは)スイングの時だけ。力を入れて良いのは両方の小指だけ。あとはもう振ったところで、(自然と)握ってくるっていう。当たるところだけキチッとこう(すべての指で)抑えておけば良いっていう。そういう打ち方」と説明。その脱力については「(入団時のロッテ監督だった)山内(一弘)さんから聞いた」と語った。

 材質について「アオダモ。いっときアメリカからホワイトアッシュが来て使ってたことはあるけどね。違う。ホワイトアッシュは割れるんだ。ピーッと(縦に)避けていっちゃうから。アオダモはそういうことはないからね」と語った落合氏は、バットを選定する時期にもこだわりがあった。「開幕前かな。キャンプ中に削ったバットとかなんかが、開幕前に入ってくるから。時季的には、その時のバットの素材は良いよ。シーズン入ってからの素材はあんまり良くない」と即答した。

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