DeNA 球団タイの巨人戦7連勝、延長11回佐野がV18号「完璧ですっ!」

[ 2022年9月7日 05:20 ]

セ・リーグ   DeNA2―1巨人 ( 2022年9月6日    東京D )

<巨・D>延長11回、ソロを放ちデスターシャを決める佐野(左から4人目)らDeNAナイン(撮影・島崎 忠彦)
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 15打席分たまったうっぷんを、ひと振りにぶつけた。DeNA・佐野が打ち抜いた白球が、左中間席中段に突き刺さる。死力を尽くした戦いに決着をつけた主将は「初球から思い切りいこうと決めていた。体がちぎれるくらい思い切って振ってやろうと思った。完璧ですっ!」と笑顔がはじけた。

 1―1の延長11回。大勢の153キロの直球を狙った。「自分のスイングをしないと。特にこの打席はその思いを強く持った」。こう振り返るには理由があった。2日からの広島3連戦は3戦連続の零敗。同一カードでは89年の巨人戦以来33年ぶりの屈辱だった。佐野も初戦の初回の中前打以降無安打。この日も初打席から4打数無安打で、一発は実に16打席ぶりの安打だった。

 チームは3回、牧の先制打は30イニングぶりの得点だった。だが、佐野は「1点も取れず3連敗し、さらにこの日も1点しか取れていない」と投手陣の踏ん張りに応えられないことがふがいなかった。

 それでも守備では、同点の5回2死二、三塁から、丸の打球をスライディングキャッチする好守も。三浦監督は「本当に頼りになる。キャプテンが決めてくれました。最後まで選手がよく頑張った」と称えた。

 巨人戦は1分けを挟んで7連勝。92年と94年にマークした球団記録に28年ぶりに並んだ。「自分たちが取り組むことはみんな分かっている。あす以降、野手全員で投手を助けたい」と佐野。ヤクルトも勝利し、首位とは7ゲーム差のままだが、最後まで決して諦めない。(大木 穂高)

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2022年9月7日のニュース