広澤克実氏 阪神・大山と佐藤輝の課題 最終局面のため「体力と集中力の温存」も主砲の仕事

[ 2022年9月7日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神6-8ヤクルト ( 2022年9月6日    甲子園 )

広澤克実氏
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 【広澤克実 視点】大山と佐藤輝が大事な場面で打たないと、必然的に勝利は遠くなる。大山は9回無死一塁で併殺打、佐藤輝は延長11回無死一、二塁で三振をした。本人が“ここぞの場面で打ちたい”と強く思っているだろうが、そのためには、最終局面でも体力と集中力を残しておく必要がある。

 この日は、湿度90%で蒸し暑かった。イニングごとに体力が奪われ、9回になると、疲れで思うようにバットが振れなくなることもある。ただでさえ体力的に厳しい条件に加え、大山は4カ月ぶりに4番に入った。佐藤輝は8月17日以来の6番。今季、打順と守備位置が定まっていないことで、余計に神経を使って疲労を招いている可能性がある。

 矢野監督は128試合を終え、100通りのオーダーを組んだ。固定できなかったのは反省材料だろう。残り15試合。CSを意識しながら来季を見据えた打順を組む時期だが、矢野監督が今季限りで退くため、それも見えない。少しもどかしさを感じる。(スポニチ本紙評論家)

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2022年9月7日のニュース